5月4日は何の日?
13件の記念日があります
由来・理由
「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」ことを趣旨とする国民の祝日。もとは昭和天皇の誕生日(4月29日)が「みどりの日」だったが、2007年に昭和の日が新設され、5月4日に移動した。「みどり」の名称は、生涯を通じて植物や自然を深く愛し、生物学研究に打ち込んだ昭和天皇にちなんで名付けられたものである。
雑学・小話
昭和天皇は皇居内に生物学御研究所を設け、公務の合間に変形菌類・植物・ヒドロ虫類の分類学研究に生涯取り組んだ。特にヒドロ虫類の研究は1929年に相模湾での採集から始まり、1988年には研究の集大成として『相模湾産ヒドロ虫類』第1巻を出版、この1冊だけで17の新種を記載した。新種として発表した「キセルカゴメウミヒドラ」もその一つ。遺された標本コレクションは6万点を超え、多くが没後に国立科学博物館へ移管された。皇居内の植物1,470種を記録した著書『皇居の植物』の校正を病床でも続けたという逸話も残る。ゴールデンウィーク中の祝日で、全国の植物園や動物園などが無料開放することも多い。5月の新緑が最も美しい時期にあたり、「みどりの日」の名前が季節の美しさとぴったり重なる。
みどりの日の単独ページを見る →由来・理由
1872年(明治5年)5月4日、日本人へのラムネ製造許可が下りたとされることに由来する記念日。最初の製造許可取得者については長崎の藤瀬半兵衛(1865年)説など複数の異説があり定かではない。ビー玉で栓をする独特の瓶は、イギリス人考案の「コッド瓶」がベースで、日本人の手で改良されて定着した。なお記念日として正式に制定・登録した団体は明確ではないとされる。
雑学・小話
ラムネという名は英語の「レモネード」が訛ったもの。ペリー来航時にアメリカ艦隊が持ち込んだ炭酸飲料が日本人に衝撃を与え、明治初期には「シュワシュワする西洋の飲み物」として大流行した。瓶の口をビー玉で密封するコッド瓶の構造は、炭酸の圧力で玉が蓋の役割をする精妙な仕組み。飲むときに玉を押し込むと「ポン!」と音がすることから、幕末の武士がその音に驚いて刀に手をかけたという逸話も残る。
由来・理由
映画『スター・ウォーズ』の名台詞「May the Force be with you(フォースと共にあれ)」と「May the 4th(5月4日)」の発音が似ていることに由来するダジャレの記念日。
雑学・小話
初出は1979年のイギリスの新聞広告。5月4日に就任したマーガレット・サッチャー首相への祝辞として「May the Fourth Be with You, Maggie」と掲載されたのが始まり。その後インターネットで世界中に広まり、2013年からはディズニーが公式にスター・ウォーズデーとして制定。日本でもディズニーリゾートが特別イベントを開催する。英語のシャレを世界中のファンが共に祝うグローバル文化の象徴的な記念日。
由来・理由
キリスト教の消防士の守護聖人「聖フロリアヌス(Sankt Florian)」の祝日(5月4日)に由来。1999年、オーストラリア・ビクトリア州のリントン山火事で5人の消防士が殉職したことを受け、消防士への敬意を示す日として世界に広まった。
雑学・小話
聖フロリアヌスは3〜4世紀のローマ帝国の武将で、キリスト教徒への迫害に抵抗して殉教した。中世ヨーロッパでは火災から人々を救う奇蹟を行ったと伝わり、消防士の守護聖人とされた。1999年のリントン山火事では、突風で火の回りが変わり5人が命を落とした。この悲劇をきっかけに世界中の消防士を讃えるシンボルとして赤と青のリボンが制定された。赤は火を、青は水を表す。
制定:日本名刺研究会
由来・理由
「May(メイ)」と「4(し)」を合わせて「めいし(名刺)」と読む語呂合わせ。英語と日本語を組み合わせた珍しいバイリンガル語呂合わせ記念日。名刺のマナーやデザインの重要性を広める目的で制定された。
雑学・小話
日本の名刺交換は単なる情報共有を超えた文化的儀式。両手で差し出し、受け取ったら丁寧に読む作法は、相手への敬意を示す。名刺の標準サイズは91×55mm(4号)で、長辺が3寸(91mm)、短辺は黄金比(55mm)で設計された精密な縦横比を持つ。日本人のビジネスパーソンは年間100億枚以上の名刺を交換するとも言われ、デジタル化が進む現代でも名刺文化は根強く残っている。
制定:公益社団法人日本植物園協会(2007年)
由来・理由
2007年に「みどりの日」が4月29日から5月4日に移転したのを機に、日本植物園協会が制定。「ふるさとの野生植物を守ろう」をテーマに、植物園の社会的意義を広める日とした。
雑学・小話
日本各地の植物園が無料開放や特別イベントを開催するこの日、実は植物園が担う役割は観賞だけではない。絶滅危惧種の種子保存、遺伝資源の研究、薬草・食用植物の記録保存など、植物の多様性を守る「種の方舟」として機能している。日本の植物園約500施設が連携し、希少植物の生育地外保全(域外保全)に取り組んでいる。
制定:NPOまちづくりサポーターズ(2014年)
由来・理由
新潟県糸魚川市が日本唯一のヒスイ(翡翠)産地であることを広める記念日。翡翠の「翠(みどり)」の字と「みどりの日」を結びつけて5月4日に、糸魚川のまちおこし活動を行う市民団体NPOまちづくりサポーターズが制定した。2014年に日本記念日協会が認定。
雑学・小話
糸魚川産のヒスイは今から5000年以上前、縄文時代から加工・交易されていた。北海道から九州まで出土する縄文のヒスイ製品はほぼすべて糸魚川産と言われ、当時すでに全国規模の交易ネットワークが存在したことを示している。これは世界最古のヒスイ文化のひとつ。2016年には日本の「国石」として公式認定された。5000年の歴史を誇る宝石が「みどりの日」に重なるのも偶然ではない。
制定:コロンビアエメラルド輸入協会(2000年)
由来・理由
5月の誕生石であるエメラルドの魅力を広める記念日。「みどりの日」に合わせて緑色の宝石・エメラルドを祝う日として、コロンビアエメラルド輸入協会が制定した。
雑学・小話
エメラルドの美しい緑色はクロムとバナジウムによるもので、同じベリル(緑柱石)の仲間でも含有成分によって色が異なる。古代エジプトのクレオパトラはエメラルドを愛し、自分の鉱山を持っていたほど。エメラルドはダイヤモンドよりも内包物が多い宝石だが、その「内包物」はフランス語で「ジャルダン(庭)」と呼ばれ、むしろ個性として愛でられている。石言葉は「幸運」「幸福」「誠実」。
制定:朝日共販株式会社
由来・理由
「し(4)らす」の語呂合わせと、5月がしらすの最盛期であることから5月4日に制定。みどりの日の「山が海を育てる」という自然の恵みへの感謝と重ね、しらすへの理解を深める日とした。
雑学・小話
しらすとはイワシ類の稚魚の総称。白くて透き通る体が「白子」→「しらす」の語源とされる。「生しらす」「釜揚げしらす」「しらす干し」「ちりめんじゃこ」は水分量によって区別され、産地と鮮度が味を大きく左右する。「山が海を育てる」は本当で、森林から流れ出るミネラルたっぷりの水が沿岸の豊かなプランクトンを育て、しらすの餌となる。森林保護が漁業を守るという生態系の連鎖が、この記念日に込められている。
制定:株式会社東天紅(1988年)
由来・理由
1985年(昭和60年)の祝日法改正で5月4日が「国民の休日」となったのを機に、「家族で過ごす記念日がない」と気づいた中国料理店チェーン・東天紅が、作家の嵐山光三郎氏の協力を得て2500件超の公募から選定し、1988年に制定・日本記念日協会が認定した。なお5月4日はその後2007年(平成19年)の法改正で「みどりの日」として正式な国民の祝日となっている。
雑学・小話
東天紅はもともと上野・池袋などに店を持つ中国料理チェーン。家族で食事をする機会を増やしたいという思いから記念日を制定したが、その発想が逆に「記念日を作ること自体がビジネスにもなる」というモデルを示した先駆け的な事例でもある。こどもの日(5月5日)の前日として、ゴールデンウィーク家族団らんのクライマックスを演出する日ともなっている。
由来・理由
1555年5月4日、フランスの医師・占星術師ミシェル・ド・ノストルダム(ノストラダムス)が予言詩集『百詩篇集(レ・プロフェシー)』の初版(第4巻の途中までを収めた不完全なもので、完全版は全10巻)をリヨンで出版したことに由来する記念日。
雑学・小話
日本での「ノストラダムスブーム」は1973年、作家・五島勉の著書『ノストラダムスの大予言』がきっかけ。「1999年7の月、空から恐怖の大王が来るだろう」という詩が「人類滅亡の予言」として解釈され、社会現象になった。しかし1999年には何も起きず、ブームは沈静化した。本人は予言書を「たとえ話や比喩を用いた詩」として著したとも伝わり、後世の過剰な解釈との落差が面白い。
制定:下関競艇場
由来・理由
競艇(ボートレース)の創設に尽力した笹川良一(1899年5月4日生まれ)の誕生日にちなみ、下関競艇場が競艇場のイメージアップとファン拡大を狙って制定した日。笹川はモーターボート競走法(1951年)を成立させ、収益を社会福祉に充てる仕組みを作った。
雑学・小話
競艇の収益は船舶技術の研究・開発や社会福祉事業に充てられており、笹川平和財団や日本財団の原資となった。日本財団はパラリンピック支援や海洋環境保全など幅広い事業を展開している。「ギャンブルで稼いだ収益を社会還元する」という独特の仕組みは、当初賛否を呼んだが、現在は公営競技の収益分配モデルとして定着している。5月には笹川賞競走(SG競走)が開催される。
制定:JAわかやま
由来・理由
和歌山県が全国シェアほぼ100%を誇る「うすいえんどう」の収穫最盛期が5月のゴールデンウィーク期間であることと、みどりの日に合わせて制定。名前の由来は大阪府南河内郡碓井村(現・羽曳野市)で品種改良されたことにある。
雑学・小話
うすいえんどうは皮が薄く甘みが強い品種で、「豆ごはん」に使う関西の定番食材。全国的には「グリーンピース」の名で知られるが、関西ではうすいえんどうの豆ごはんが春の風物詩。和歌山県での生産量は全国の約9割以上を占め、5月の収穫期にはJAが豆の出荷で大忙しになる。ゴールデンウィーク中、和歌山のスーパーでは「豆むき」の作業をする家族の光景が見られる。