6月19日は何の日?
5件の記念日があります
由来・理由
1948年6月19日、小説家・太宰治(本名・津島修治)が愛人・山崎富栄とともに東京・三鷹の玉川上水で心中死した遺体が発見された日。「桜桃忌」の名は死の直前に執筆した短編小説『桜桃』にちなむ。奇しくもこの日は太宰治の誕生日(1909年6月19日)でもあった。
雑学・小話
太宰治(1909〜1948年)は青森県北津軽郡金木町(現・五所川原市)に生まれ、東京帝国大学仏文科在学中から小説を書き始めた。代表作に『人間失格』『斜陽』『走れメロス』『津軽』などがあり、没落する貴族階級の虚無感や自己嫌悪、ユーモアを独自の文体で描き続けた。1948年6月13日に姿を消し、19日に玉川上水で遺体が発見された。偶然にも誕生日と命日が同じ6月19日となったこの日には、東京・三鷹の禅林寺で毎年「桜桃忌」が開催され、太宰の墓前に桜桃(さくらんぼ)が供えられる。生誕地の青森県五所川原市金木町でも「太宰治生誕祭」として記念行事が催され、多くの文学愛好家が訪れる。太宰は自殺を試みながらも生き続けた作家として知られており、その作品は今なお若い世代の心を捉え続けている。
由来・理由
645年(大化元年)、蘇我入鹿を排した乙巳の変ののち、孝徳天皇のもとで中大兄皇子(後の天智天皇)らが日本初の元号「大化」を定めたとされる。公布の正確な日付は史料によって異同があり、「国史大辞典」等では旧暦6月19日(ユリウス暦645年7月17日)とする説が伝わる。この改元は大化の改新の一環として行われた。
雑学・小話
645年、中臣鎌足(後の藤原鎌足)と中大兄皇子は、権力を握っていた蘇我入鹿を暗殺(乙巳の変、旧暦6月12日)し、孝徳天皇を擁立して中央集権国家の建設を目指す大化の改新を断行した。まもなく日本初の元号「大化(たいか)」が定められたとされるが、当時どこまで実際に使用されていたかを示す同時代史料は乏しく、実在性に慎重な見方を示す研究者もいる。元号は中国由来の制度で、独自の年号を持つことは国の独立性を示す意味合いがあった。以降、大宝(701年)や和銅(708年)など元号が次々に定められ、明治以降は天皇一代に一つの元号を用いる「一世一元制」となった。現在の「令和」は248番目の元号で、それ以前の多くが中国古典を出典としたのに対し、令和は初めて日本の古典(万葉集)を出典とした。元号は日本独自の紀年法として、現代も公文書やカレンダーに使われ続けている。
元号の日の単独ページを見る →制定:NPO日本朗読文化協会(2002年)
由来・理由
「ろう(6)ど(1)く(9)」の語呂合わせから、2001年に設立されたNPO日本朗読文化協会が翌2002年6月に6月19日を「朗読の日」と定め、日本記念日協会が認定・登録した。
雑学・小話
朗読とは書かれた文章を声に出して読む行為で、古来より語り部による口承文化として発達してきた。NPO日本朗読文化協会は、朗読を年齢・性別を問わない芸術文化として普及させるために設立された団体で、毎年「朗読の日」を中心にチャリティー朗読会や朗読コンクールを開催している。朗読は声に出すことで文章の意味や情感を深く理解する効果があるとされ、声優養成教育・国語教育にも活用されている。また、音読には脳の前頭前野が活性化する効果があることが研究で示されており、認知症予防にも役立つと注目されている。近年ではオーディオブック(朗読CD・配信サービス)が普及し、移動中や家事中でも耳から読書を楽しめる環境が整ってきた。声で文学を届ける朗読の文化は、文字から離れた人々と本の世界をつなぐ橋渡し役としても重要な役割を担っている。
制定:日本ロマンチスト協会(2008年)
由来・理由
「ロ(6)マンティ(1)ック(9)」の語呂合わせから6月19日を日本ロマンチスト協会が「ロマンスの日」として制定し、日本記念日協会が認定・登録した。
雑学・小話
日本ロマンチスト協会は、長崎県雲仙市愛野町を拠点に「ロマンチストの聖地」を掲げて愛とロマンを普及する活動をしている団体だ。「ロマンスの日」は、本当に大切なパートナーとの仲が末永く続くよう、この日に非日常的な演出を通じて二人の関係にときめきを取り戻すことを目的に制定された。雲仙市愛野町では毎年「ジャガイモ畑の中心でロマンスを叫ぶ」イベント(通称:ジャガチュー)が開催され、参加者が愛する人への思いを高らかに叫ぶ。6月は梅雨の季節ながらも、ジューンブライド(6月の花嫁)という言葉が示すように、欧米では結婚にふさわしい月とされてきた。日本でも6月の雨上がりに恋人と並ぶ風景は風情があり、ロマンスの日は季節とともに恋愛の喜びを再確認する機会となっている。
制定:株式会社ロジカ・エデュケーション(2022年)
由来・理由
「ロ(6)ジッ(1)ク(9)」の語呂合わせから、プログラミング教材・教室を運営する株式会社ロジカ・エデュケーションが6月19日を「プログラミング教育の日」として制定し、日本記念日協会が認定・登録した。
雑学・小話
2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化され、2021年度には中学校、2022年度からは高校でも「情報Ⅰ」が必履修科目となった。株式会社ロジカ・エデュケーションは、プログラミング教育の重要性を社会に広めるためにこの記念日を制定した。「ロジック(論理)」の語呂合わせには、プログラミングが論理的思考力を育む点への期待が込められている。プログラミングは指示書(コード)を書いてコンピュータに作業させる技術で、問題を細分化して順序立てて解決するアルゴリズム的思考が身につくとされる。国際的には1980年代から子ども向けプログラミング言語「Logo」が開発され、近年では「Scratch」「Hour of Code」など視覚的に学べる入門ツールが充実している。AIの普及により、プログラミングリテラシーは現代社会を生き抜く基礎スキルとして、語学力に並ぶ重要性を持つようになっている。