6月29日は何の日?
5件の記念日があります
制定:EMIミュージック・ジャパン(現・ユニバーサルミュージック合同会社)
由来・理由
1966年(昭和41年)6月29日、イギリスのロックグループ「ザ・ビートルズ」が初来日し、羽田空港に到着した。翌6月30日から東京・日本武道館で3日間5回の公演を行ったことにちなみ、EMIミュージック・ジャパンが「ビートルズの日」として制定した。
雑学・小話
ビートルズ来日は昭和日本の若者文化を揺るがす大事件だった。武道館での公演には「武道の聖地を芸能に使うな」という抗議が相次ぎ、公演中は3,000人以上の警官が会場を警備する物々しい雰囲気だった。一方、公演のチケットは瞬く間に売り切れ、学校をさぼって駆けつけた高校生ら6,520人が補導されたが、ケガ人は一人も出なかったという。来日公演でのビートルズの演奏と存在感は、日本の若者のファッション・音楽・価値観に絶大な影響を与え、翌年以降にGS(グループサウンズ)ブームを巻き起こす火付け役となった。実はこの日本ツアーを含む1966年のワールドツアーが、事実上ザ・ビートルズとして最後の有観客ツアーとなった。以後ビートルズはスタジオ作業に専念し、1970年の解散まで来日を含む大規模なライブ公演を一度も行わなかった。
制定:全国調理食品工業協同組合(2004年)
由来・理由
1646年(正保3年)6月29日、佃煮発祥の地として知られる東京・佃島(現中央区)の氏神・住吉神社が創建されたことにちなんで、全国調理食品工業協同組合が制定した記念日。2004年(平成16年)に日本記念日協会が認定・登録した。
雑学・小話
佃煮のルーツは徳川家康が江戸幕府を開いた頃に遡る。家康は摂津国(現大阪市西淀川区)の佃村から33人の漁民を江戸に招き、隅田川下流の小島を与えた。漁民たちは故郷の名をとって島を「佃島」と呼び、江戸前の豊富な小魚・貝類を醤油・みりん・砂糖で甘辛く煮詰めた保存食を作り始めた。これが佃煮の始まりとされる。当初は保存性を高める実用食だったが、江戸の庶民に広まるうちに白飯のお供や酒の肴としての地位を確立した。明治以降は全国に広がり、昆布・あさり・しいたけ・こんにゃく・ごま・山椒など多彩な素材を使った佃煮文化が花開いた。現代では減塩・素材を活かした佃煮が人気で、土産品や贈答品としても親しまれている。
由来・理由
フランスの作家・飛行士アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの誕生日(1900年6月29日)にちなむ。1999年(平成11年)6月29日、生誕100周年の記念日に世界初の記念館「箱根サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」(神奈川県箱根町)が開館し、この日が「星の王子さまの日」として記念された(同館は2023年3月31日に閉館)。
雑学・小話
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900〜1944年)はフランス・リヨン出身の貴族の家系に生まれ、作家であるとともに実際に飛行機を操縦する飛行士だった。1920〜30年代に郵便飛行のパイロットとして南米・北アフリカなどを飛び回り、その体験を元にした冒険小説で文学的地位を確立した。代表作『星の王子さま』(1943年)は砂漠に不時着した飛行士と不思議な王子の出会いを描いた寓話で、「大切なものは目に見えない」という言葉で知られる。現在290以上の言語・方言に翻訳され、世界で最も多く読まれた本の一つとされる。第二次世界大戦中は偵察飛行のパイロットとして活動し、1944年7月31日の任務飛行から帰還せず消息を絶った。死の謎は長らく不明だったが、2000年代に地中海で機体の残骸が発見された。
由来・理由
6月29日はキリスト教の二大使徒・聖ペテロ(ペトロ)と聖パウロの聖名祝日。1世紀のローマ帝国下で殉教した両使徒を記念する日で、カトリック教会では古くから主要な大祝日とされてきた(正教会では暦の違いにより7月12日に祝われる)。
雑学・小話
聖ペテロは本名シモンで、ガリラヤ湖の漁師だった。イエス・キリストに「ペトロス(岩)」という名を与えられて筆頭弟子となり、イエスの昇天後はエルサレム教会の柱として初期キリスト教を指導した。伝承によればローマに赴き皇帝ネロの迫害下で逆さ十字架にかけられて殉教したとされる。その墓の上にバチカンのサン・ピエトロ(聖ペテロ)大聖堂が建てられ、彼はカトリック初代教皇と位置付けられている。聖パウロは本名サウロで、熱狂的なユダヤ教徒としてキリスト教を迫害していたが、ダマスカスへの旅の途中で天の光に打たれキリストの声を聞いて劇的に回心した。以後はユダヤ人・異邦人を問わない普遍的な伝道活動を行い、新約聖書の約半分を占めるパウロ書簡を書き残した。両聖人の殉教地ローマでは現在も6月29日を大祝日として盛大に祝われている。
制定:株式会社オークネット(2021年)
由来・理由
1985年(昭和60年)6月29日、電話回線とレーザーディスクを活用した世界初の中古車TVオークションが日本で実施されたことを記念して、株式会社オークネットが制定。自動車流通の革新を記念するとともに業界のPRを目的とし、2021年に日本記念日協会が認定・登録した。
雑学・小話
それまでの中古車オークションは全国各地の会場に業者が直接集まる形式で、移動コストや時間が大きな負担となっていた。1985年6月29日、電話回線とレーザーディスクを活用して離れた場所から同時にリアルタイムで入札できるシステムが初めて稼働し、中古車流通に革命をもたらした(衛星通信を使ったオークションの導入はこれより後の1989年)。この仕組みにより、全国どこの業者でも会場に行くことなくオークションに参加できるようになり、流通効率と価格の透明性が大幅に向上した。現在では中古車の流通の大部分がオークションを経由しており、年間数百万台規模の取引が行われている。スマートフォンやインターネットの普及により個人向けのCtoCや中古車フリマアプリも台頭したが、業者間取引の基盤としてオークションシステムは今も中古車市場の中核を担っている。