6月30日は何の日?
5件の記念日があります
由来・理由
6月30日(旧暦6月晦日)は日本の神道行事「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」の日。1月から6月までの半年間に知らず知らず積み重ねた罪・穢れを祓い落とし、残り半年の無病息災を祈願する。朝廷の年中行事「大祓」と、民間で行われてきた「夏越の祓」が結びついた行事とされ、現在は全国の神社で茅の輪(ちのわ)くぐりが代表的な行事として行われている。
雑学・小話
夏越の大祓の起源は遠く神話時代に遡るとされる。茅の輪の由来は、旅の途中で宿を求めたスサノオノミコトを貧しいながら厚くもてなした蘇民将来(そみんしょうらい)に、「茅の輪を腰につけておけば疫病を免れる」と告げた故事による。現在の茅の輪くぐりでは、茅(ちがや)で作られた大きな輪を、左→右→左と8の字を描くように3回くぐることで半年分の穢れを落とすとされる。また紙で作った人形(ひとがた)に息を吹きかけて体をなで、穢れを移してから水に流す「人形流し」も行われる。京都では6月30日に「水無月(みなづき)」という三角形の外郎生地に甘く煮た小豆を乗せた和菓子を食べる習わしがある。三角形は氷のかけらを模しており、真夏を乗り越える無病息災への願いが込められている。大祓は6月末と12月末の年2回行われ、12月の大祓は「年越の大祓」と呼ばれる。
由来・理由
1948年(昭和23年)6月30日、アメリカのAT&Tベル研究所でウィリアム・ショックレー・ジョン・バーディーン・ウォルター・ブラッテンの3人が共同発明したトランジスタが世界で初めて公開された。真空管に代わる革命的な半導体素子の誕生は電子工学の歴史を根本から変えた。
雑学・小話
1940年代まで電子機器の心臓部を担っていた真空管は、大きくて消費電力が大きく、寿命も短いという欠点があった。ベル研究所の3人の物理学者が開発したトランジスタは半導体の性質を利用した小型素子で、真空管と同じ増幅・スイッチング機能を小型・省電力・長寿命で実現した。3人は1956年のノーベル物理学賞を受賞した。日本への影響も甚大で、1955年にソニー(当時の社名は東京通信工業)が日本初のトランジスタラジオ「TR-55」を発売し、日本の電機産業が世界市場へ躍進するきっかけとなった。その後トランジスタは集積回路(IC)・大規模集積回路(LSI)へと進化し、現代のスマートフォン1台には数百億個のトランジスタが集積されている。1948年6月30日のベル研究所での公開発表は、現代のデジタル社会すべての基盤を作った瞬間といえる。
由来・理由
1905年(明治38年)6月30日、26歳のアルベルト・アインシュタインが特殊相対性理論に関する論文「運動物体の電気力学について」をドイツの科学誌『アナーレン・デア・フィジーク』に提出した。時間と空間の絶対性を否定したこの論文は現代物理学の礎となった。
雑学・小話
1905年はアインシュタインにとって「奇跡の年(アンヌス・ミラビリス)」と称される。特殊相対性理論の論文提出に加え、同年中に光量子仮説・ブラウン運動論・質量とエネルギーの等価則(E=mc²)を示す論文を次々と発表した。驚くべきことに当時の彼はスイス特許局の一職員であり、大学の研究職にもついていなかった。特殊相対性理論の核心は「どんな慣性系でも物理法則は同じで、光速は一定」というシンプルな仮定から、時間の遅れ・長さの収縮・双子のパラドックスなどの常識を超えた結論を導き出す点にある。その後アインシュタインは1915年に一般相対性理論を完成させ、重力を時空の曲がりとして記述した。E=mc²は核エネルギーの理論的根拠となり、原子力発電から原子爆弾まで20世紀の技術・社会を大きく規定した。
制定:国連総会(2016年)
由来・理由
2016年12月、国連総会が決議(A/RES/71/90)により6月30日を「国際小惑星デー」に制定した。国際宇宙探査機関「Association of Space Explorers」が提案し、国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)の支持を経て採択された。制定日には、1908年(明治41年)6月30日にロシア・シベリアのポドカメンナヤ・ツングースカ川上空で天体が空中爆発した「ツングースカ大爆発」の記念日が選ばれた。史上最大規模とされる小惑星衝突事例を教訓に、小惑星衝突リスクへの意識を高めることを目的とする。
雑学・小話
ツングースカ大爆発は直径50〜80m程度と推定される天体が地上5〜10kmで空中爆発したとされ、その衝撃波は約2,150km²(830平方マイル)にわたる森林をなぎ倒した。放出エネルギーは推定にばらつきがあるが、広島に投下された原子爆弾の数百〜1,000倍規模とされる。爆心地が人里離れた地帯だったため、記録に残る死者はほぼいなかった。 現在NASAやESAは地球接近天体(NEO)の監視を続けており、2022年にはNASAのDART探査機が小惑星ディモルフォスに衝突し、軌道周期を約33分(33分15秒)短縮させることに成功した。人類が初めて天体の運動を意図的に変えた実証実験として評価されている。日本の「はやぶさ」(2010年、イトカワ)「はやぶさ2」(2020年、リュウグウ)は小惑星の岩石サンプルを地球に持ち帰ることに成功し、小惑星科学と惑星防衛の両面で貢献してきた。2029年4月13日には小惑星アポフィスが地球から約3万2,000kmの距離まで接近する見込みで、NASAの探査機「OSIRIS-APEX」がその直後に接近観測を行う計画が進んでいる。
- International Asteroid Day - United Nations
- 115 Years Ago: The Tunguska Asteroid Impact Event - NASA
- NASA Study: Asteroid's Orbit, Shape Changed After DART Impact - NASA JPL
- OSIRIS-APEX - The Planetary Society
由来・理由
6月30日は1年12か月の前半最終日にあたるため「ハーフタイムデー」と呼ばれる。前半6か月を振り返り、後半6か月の目標を見直す節目の日とされるが、特定の企業・団体による正式な制定や日本記念日協会への登録は確認できない。日本では同日、半年間の穢れを祓う神道行事「夏越の祓(夏越の大祓)」が各地の神社で行われ、年の折り返しを意識する文化が重なる。
雑学・小話
暦の上で1年を二分する感覚は世界中に存在し、仕事の成果を中間で確認し、残り半年の計画を立て直す節目として意識されることが多い。日本では「上半期・下半期」という区切りが企業経営・決算・人事評価に根付いており、6月末は多くの組織にとって重要な節目となる。なお、平年365日のちょうど中間点は6月30日ではなく7月2日(182.5日目)にあたるとされ、6月30日はあくまで月単位でみた前半の最終日にあたる。 夏越の祓は、蘇民将来(そみんしょうらい)の伝承に由来するとされる神事で、平安時代には京都・上賀茂神社などですでに行われていた記録が残るという。現在も各地の神社で、茅(ちがや)を束ねて作った「茅の輪」を「左回り・右回り・左回り」と8の字を描くようにくぐり、半年間に積もった心身の穢れを祓う「茅の輪くぐり」が行われている。 スポーツのハーフタイムが攻守の切り替えと戦術の見直しの場であるように、人生や仕事の「ハーフタイム」もまた、立ち止まって目標を再確認する好機とされる。
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