7月14日は何の日?
4件の記念日があります
由来・理由
1789年7月14日、フランス市民がパリのバスティーユ牢獄を襲撃したフランス革命の象徴的な日。翌1790年7月14日の「連盟祭」を経て国民祭典として定着し、1880年にフランス国民の祝日(Fête nationale)に制定された。「パリ祭」という呼び名は日本独自の表現。
雑学・小話
1789年当時、バスティーユ牢獄は専制王政の象徴として市民に憎まれていたが、実際に収監されていた政治犯はわずか7名だった。市民が牢獄を占拠した主な目的は、隣接する火薬庫の火薬を手に入れることだったとされる。この事件を機にフランス革命が本格化し、同年8月26日に「人間と市民の権利の宣言」(フランス人権宣言)が採択された。「自由・平等・友愛(Liberté, Égalité, Fraternité)」というフランスの国是はこの革命から生まれた言葉だ。現代では毎年7月14日にパリのシャンゼリゼ通りで大規模な軍事パレードが行われ、エッフェル塔付近で花火が打ち上げられる。「パリ祭」という呼び名が日本で広まったのは、1933年公開のルネ・クレール監督作品『Quatorze Juillet(7月14日)』の邦題「巴里祭」が由来。フランス本国ではこの日を「パリ祭」とは呼ばず、単に「7月14日(Le Quatorze Juillet)」または「国民の祝日(Fête nationale)」と呼ぶ。
由来・理由
1977年(昭和52年)7月14日、NASAのデルタロケットにより米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が打ち上げられたことに由来。日本気象衛星観測の幕開けを記念する日。
雑学・小話
「ひまわり」という名称は、植物のヒマワリが常に太陽の方向を向くように、衛星が常に地球を見守り続けることに由来する。打ち上げは日本時間の午後7時39分で、衛星本体は日本が製造し打ち上げはNASAが担当するという日米共同プロジェクトだった。1977年11月4日から定常運用を開始し、1978年4月から気象庁気象衛星センターによる本格的な観測が始まった。それまで台風の位置や動きは海上の船舶や島しょからの断片的な情報に頼っていたが、ひまわりによって衛星画像が得られるようになり、天気予報の精度が飛躍的に向上した。その後も世代交代を重ね、2016年に打ち上げた「ひまわり9号」が現在も運用中。最新機は可視光だけでなく赤外線なども含む16バンドの観測が可能で、火山噴火の煙や黄砂の分布まで鮮明に捉えられる。「ひまわり」の衛星雲画像は今日もテレビ天気予報や気象アプリで毎日目にする日本人にとって最も身近な宇宙技術のひとつだ。
由来・理由
明治4年旧暦7月14日(グレゴリオ暦1871年8月29日)、明治政府が廃藩置県の詔を発し、江戸時代から続く藩を廃止して全国を府・県に一元化した日。日付は旧暦による。日本の近代中央集権国家成立の決定的な転換点。
雑学・小話
1869年の版籍奉還で大名が土地と人民を天皇に返上したものの、旧藩主がそのまま知藩事として藩を統治し続けたため、実質的な封建制度は温存されていた。廃藩置県の詔は、この形式的な版籍奉還を完成させる「第二の革命」として位置づけられる。当日、明治政府は在京の知藩事を急遽召集し、事前の相談なしに詔を発するという電撃的な手法を取った。これにより反乱の機会を与えず、スムーズな移行を実現した。当初は3府302県に再編されたが、その後の統廃合を経て現在の1都1道2府43県(計47都道府県)体制が形成された。廃藩置県の推進には、薩摩(西郷隆盛)・長州(木戸孝允・山縣有朋)・土佐の三藩出身者が中心的な役割を果たした。この改革によって中央政府が全国を直接支配できるようになり、徴兵制・地租改正・学制など明治の諸改革が連鎖的に実現した。明治維新の数ある改革の中でも、最も抜本的な変革だったと評価されている。
制定:厚生省(現・厚生労働省)・日本検疫衛生協会(1961年)
由来・理由
1879年(明治12年)7月14日、日本初の伝染病予防法令「海港虎列刺病(コレラ)伝染予防規則」が公布されたことを記念し、1961年(昭和36年)に厚生省と日本検疫衛生協会が制定。港や空港での感染症対策の原点となった日。
雑学・小話
「虎列刺(コレラ)」は19世紀にアジア・ヨーロッパで繰り返しパンデミックを引き起こした感染症で、明治時代の日本でも1877年・1879年・1882年など複数回の大流行があり、数万人規模の死者を出した。「検疫」という言葉の語源はイタリア語・ラテン語の「quarantina(40日間)」で、中世ペスト流行時に入港船を40日間隔離したことに由来する。現在の日本では成田・羽田・関西などの主要空港・港湾に検疫所が設置され、感染症の水際対策を担っている。2019〜2023年のCOVID-19パンデミックでは、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」への検疫対応が国際的に注目を集め、「検疫」という言葉が広く知られるようになった。海外からの輸入動植物に対する動植物検疫も同じ概念で、農業害虫や家畜感染症の侵入防止に重要な役割を果たしている。