7月15日は何の日?
4件の記念日があります
由来・理由
1983年(昭和58年)7月15日、任天堂が家庭用ビデオゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」を14,800円で発売した日。テレビに接続して家庭でアーケードゲームを楽しめる革命的なコンセプトが、日本のゲーム産業を世界規模に押し上げた起点。
雑学・小話
発売当日に同時リリースされたタイトルは「ドンキーコング」「ドンキーコングJR.」「ポパイ」の3本。いずれも当時人気のアーケードゲームの移植版で、自宅でゲームセンターと同じ体験ができることが大きな魅力だった。コントローラーは十字ボタン・A/Bボタン・スタート・セレクトというシンプルな構成で、IIコントローラーには珍しいマイク機能も搭載されていた。発売1年で300万台以上を売り上げ、「スーパーマリオブラザーズ」(1985年)と「ドラゴンクエスト」(1986年)の大ヒットで爆発的な普及が加速。4年足らずで国内累計1,000万台を超えた。最終的な販売台数は国内1,935万台・世界6,191万台に達し、「ファミコン」という言葉は家庭用ゲーム機の代名詞として定着した。ファミコンが生み出したゲームデザインの文法—残機制・横スクロール・セーブ機能—は現在のゲームの基礎となっており、「ゲームを文化に変えた機械」とも評される。
由来・理由
道教の「三元」(上元=1月15日、中元=7月15日、下元=10月15日)に由来する年中行事。本来は旧暦7月15日。中国では贖罪の儀式として行われ、日本に伝来後は仏教の盂蘭盆会と習合し、現代の「お中元(贈り物の習慣)」へと変化した。
雑学・小話
道教の世界観では、三元の「中元」は地官赦罪大帝(地の神々を統率する存在)の誕生日とされ、この神が人々の罪を赦す特別な日と考えられていた。中国の信徒は一日中火を焚いて罪を懺悔する儀式を行っていた。この行事が日本に伝わる過程で、仏教の盂蘭盆会(先祖の霊を供養する行事)と融合。盆に先祖へ供える品物を生きている親族や恩人にも届ける習慣が生まれ、江戸時代には広く庶民の間で定着した。現代の「お中元」は百貨店・通販会社にとって夏の最大商戦のひとつで、食品・飲料・洗剤など実用品が多く贈られる。贈る時期は地域によって異なり、関東では6月下旬〜7月15日頃、関西では7月中旬〜8月15日頃が慣例とされてきたが、近年はその境界が曖昧になっている。かつて「お歳暮」とともに必ず行われていたこの習慣は、若い世代では縮小傾向にあるものの、職場や取引先への感謝表明として今も続く日本独自の季節の礼儀だ。
制定:公益社団法人日本サイン協会(1926年)
由来・理由
1926年(大正15年)7月15日、東京の日比谷公園で開催された東京市主催の納涼大会の入口ゲートに、幅11メートルの国産初のネオンサインが点灯したことに由来。2023年(令和5年)に日本記念日協会が認定。
雑学・小話
ネオンサインはフランスの化学者ジョルジュ・クロードが希ガスのネオンを封入した発光管を発明し、1910年にパリで一般公開したことが始まりとされる。日本には1918年(大正7年)に渡来し、1926年に国産として初めて製造・点灯された。日比谷公園の納涼大会に設置された初代国産ネオンは、絵柄と文字が描かれた幅11メートルの大型看板で、夜の公園を鮮やかに彩った。その後、昭和の高度経済成長期を通じて銀座・新宿・浅草・歌舞伎町など各地の繁華街にネオンサインが急増し、「夜の都市」の景観を象徴する存在になった。現在ではLEDディスプレイや電飾サインの普及により従来のガスネオン管は減少しているが、独特の温かみのある光と職人の手吹きガラス技術が評価され、アート作品やカフェのインテリアとして再評価されている。「ネオン管の手曲げ」は日本で数十人しかいないとされる職人技で、技術継承が課題となっている。
制定:ホッピービバレッジ株式会社
由来・理由
1948年(昭和23年)7月15日、東京・赤坂でコクカ飲料(現・ホッピービバレッジ)が麦酒様清涼飲料水「ホッピー」の製造・販売を開始した日。この発売日にちなみホッピービバレッジが記念日を制定し、日本記念日協会が認定した。ビールが高嶺の花だった戦後に、焼酎割り飲料として大衆に親しまれた。
雑学・小話
ホッピーはホップと麦芽を原料に作られた麦酒テイストの清涼飲料水で、ビールに見た目も風味も近い。アルコール度数は0.8%で酒税法上は「その他の雑酒」に分類される微アルコール飲料だ。名前の由来は、創業者・石渡秀が「本物のホップを使った本物のビール的飲料」を意味する「ホッビー」と命名しようとしたが発音しにくいため「ホッピー」になったとされる。研究開発は大正末期から始まり、長野県産ホップを確保することがそのスタートだった。発売当時、ビールは終戦直後の物資不足で庶民には手の届かない高級品だったため、安価な焼酎をホッピーで割る飲み方が東京の大衆酒場で自然発生し爆発的に普及した。「生よりうまいホッピービア」との評判を得るほどに。現在も東京・浅草の「ホッピー通り」は大衆居酒屋が軒を連ねる観光スポットになっている。カロリー低め・プリン体ゼロ・糖質ゼロという特性が健康志向の現代にも合致し、70年以上愛され続けるロングセラーとなっている。