8月16日は何の日?
5件の記念日があります
由来・理由
お盆に迎えた先祖の霊を再びあの世へ送り出す「送り火」の行事で、京都を囲む五つの山に毎年8月16日の夜に火がともされる。月遅れのお盆の終わりにあたるこの日に、精霊を見送る伝統行事として古くから続けられてきた。
雑学・小話
五山送り火は、京都の夏の終わりを告げる風物詩として知られる。午後8時を過ぎると、東山如意ヶ嶽の「大文字」を皮切りに、「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」が順に点火され、暗い山肌に炎の文字や形が浮かび上がる。 それぞれの火床では薪が組まれ、地元の人々の手によって守り継がれてきた。点火の作法や薪の準備には各保存会の伝統があり、行事は単なる観光イベントではなく、地域の信仰と暮らしに根ざした営みとされる。 起源については諸説あり、はっきりとは分かっていない。平安期にさかのぼるという説や、江戸時代に庶民の間で広まったという説などが語られるが、確かな記録は乏しい。それでも、送り火が「精霊を送る」という祈りの行事であることは変わらない。燃え上がる炎を眺めながら、人々は帰っていく先祖の霊に静かに手を合わせる。夏の夜空に消えていく火影には、目には見えないものへの敬意とやさしさが込められている。
制定:NTTソルマーレ株式会社(2014年)
由来・理由
電子コミック配信サービス「コミックシーモア」を運営するNTTソルマーレが制定。同サービスの前身が2004年8月16日に配信を開始したことにちなみ、10周年を迎えた2014年に日本記念日協会へ申請・認定された。
雑学・小話
スマートフォンやタブレットでマンガを読むことは、今ではすっかり当たり前になった。しかし、その文化が広まり始めたのは比較的最近のことだ。「コミックシーモア」の前身となるサービスが始まった2004年は、まだ携帯電話の小さな画面でコンテンツを楽しむ時代であり、電子コミックは新しい試みだったとされる。 電子コミックには、紙の本にはない利点が多い。何百冊もの作品を端末ひとつに収められ、深夜でも読みたいときにすぐ購入できる。試し読みで自分に合う作品を探したり、絶版になった名作に再び出会えたりすることもある。 一方で、紙の手触りやページをめくる感覚を好む人も少なくない。電子と紙は対立するものではなく、それぞれの良さを持つ選択肢として共存している。この記念日は、読書のかたちが時代とともに広がってきたことを振り返る機会といえる。気になっていた一冊を、画面の中で開いてみるのもよいかもしれない。
制定:キップ薬品株式会社(2019年)
由来・理由
軽いやけどや切り傷などの手当てに使う常備薬として親しまれてきた軟膏「キップ パイロール」を、1952年の発売以来手がけるキップ薬品株式会社が制定。商品名を「パ(8)イロ(16)ール」と読む語呂合わせから記念日が8月16日に定められ、発売から67年を迎えた2019年に日本記念日協会に認定・登録された。
雑学・小話
キップ パイロールは、キップ薬品が設立された1952年(昭和27年)に発売された常備薬とされる。1958年(昭和33年)に商標が出願され、1975年(昭和50年)には殺菌成分を加えた改良版「キップパイロール-Hi」が発売された。長らく原材料の一部を米国から輸入していたが、2001年(平成13年)からは国内製造に切り替わったと伝えられる。なお1978年(昭和53年)にはキップ薬品自体が佐藤製薬の完全子会社となり、現在に至っている。 軽いやけどや切り傷、すり傷、日やけ、ひび・あかぎれなどの手当てに使われてきたこの軟膏は、酸化亜鉛を主成分とし、塗っても白く目立ちにくいよう微粉化されているのが特徴とされる。一家にひとつ常備されているような薬は、いざというときに頼りになる存在といえる。 夏は屋外で過ごす時間が増え、ちょっとしたけがをしやすい季節でもある。この日をきっかけに、家庭の救急箱の中身を見直してみるのもよいかもしれない。消毒薬やばんそうこう、軟膏などが使える状態かを確かめておけば、思わぬときに慌てずに済む。小さな備えが、安心につながっていくとされる。
キップ パイロールの日の単独ページを見る →由来・理由
1863年8月16日、いったんスペインへの再併合を受け入れていたドミニカ共和国で、独立を回復するための戦い(復興戦争)が始まったことにちなむ。同国では「独立回復記念日(Día de la Restauración)」として祝われる祝日とされる。
雑学・小話
カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の東部を占めるドミニカ共和国は、複雑な独立の歴史を歩んできた国として知られる。一度は独立を果たしたものの、政情の混乱のなかで再びスペインの統治下に置かれた時期があった。 しかし、外国の支配に対する国民の不満は大きく、1863年に独立を取り戻すための戦いが始まったとされる。約2年にわたる抵抗の末、スペイン軍は撤退し、ドミニカ共和国は再び主権を回復した。この出来事を記念するのが「独立回復記念日」である。 国にとって、独立は一度勝ち取れば終わりというものではなく、守り続ける努力が必要だったことがうかがえる。日本では8月16日はお盆の送り火の日として知られるが、地球の反対側では、自由と主権を取り戻した歴史を振り返る大切な日となっている。同じ一日が、国や文化によってまったく異なる意味を持つことに気づかせてくれる。
由来・理由
数字を「は(8)い(1)る(6)」と読む語呂合わせにちなむとされる。収納用品や容器などが、まるであつらえたようにすき間なくぴったり収まる「シンデレラフィット」を体感し、整理整頓を楽しむきっかけにする日とされている。
雑学・小話
「シンデレラフィット」とは、ある物が別の空間や容器にすき間なくぴったり収まる様子を指す言葉だ。ガラスの靴がシンデレラの足にぴたりと合った童話になぞらえた表現とされ、収納や整理整頓を楽しむ人々の間で広まったといわれる。 引き出しに収納ケースがちょうど収まったり、棚の幅に合った箱を見つけたりしたときの満足感は、ささやかながら心地よいものだ。無駄なすき間がなくなることで見た目も整い、空間を有効に使える利点もある。日々の暮らしのなかで生まれる、小さな達成感のひとつといえる。 ぴったり合うものを探すには、収納したい場所のサイズをあらかじめ測っておくとよいとされる。寸法を控えておけば、買い物の際に迷いにくく、思いがけないシンデレラフィットに出会えることもある。完璧を求めすぎず、合えばうれしい、くらいの気持ちで眺めてみると、整理整頓そのものが楽しくなっていくかもしれない。