7月28日の記念日
世界肝炎デー
カテゴリ
由来・理由
B型肝炎ウイルスを発見してワクチン開発に貢献したアメリカの医学者バルーク・ブランバーグ(1925〜2011)の誕生日にちなんで、WHO(世界保健機関)が2010年5月の世界保健総会での決議を経て、7月28日を「世界肝炎デー(World Hepatitis Day)」と定めた。ウイルス性肝炎の世界的な認識向上と検査・治療の促進を目的とする。
雑学・小話
バルーク・ブランバーグはニューヨーク生まれのアメリカ人医学者で、1960年代に世界各地の先住民族の血液を収集・分析する研究を進めていた。1965年にオーストラリア先住民(アボリジニ)の血清中から未知のタンパク質を発見し、これが後に「オーストラリア抗原」と呼ばれ、さらにB型肝炎ウイルスの表面抗原(HBs抗原)であることが判明した。 この発見をもとにB型肝炎の診断法と予防ワクチンが開発され、毎年数十万人の命を救うことにつながった。ブランバーグは1976年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。 肝炎ウイルスには主にA・B・C・D・E型があり、特にB型・C型肝炎は慢性化して肝硬変・肝がんへと進行するリスクがある。WHOの報告では2022年時点で世界のウイルス性肝炎による推定死者は年間約130万人にのぼり、その83%がB型、17%がC型によるものとされる。厚生労働科学研究の推計によると、日本国内のB型肝炎キャリアは約99万〜103万人、C型肝炎キャリアは約40万〜100万人(いずれも2020年時点)にのぼる。2000年頃には合計300万人超と推計されていたが、自然経過による減少や治療の普及で近年は数を減らしている。 国内では2008年の薬害肝炎救済法に続き2009年に肝炎対策基本法が成立し、感染経路を問わず肝炎ウイルス感染者を総合的に支援する体制が整えられた。保健所などでの肝炎ウイルス検査は多くの自治体で無料で受けられる。日本では「日本肝炎デー」として同じ7月28日を位置づけ、7月28日を含む月曜〜日曜の1週間を「肝臓週間」として普及啓発活動が行われている。
出典
- World Hepatitis Day - World Health Organization
- B型・C型肝炎ウイルスキャリア数の推計 - 肝炎情報センター(厚生労働省)
- WHO sounds alarm on viral hepatitis infections claiming 3500 lives each day - WHO
情報更新日:2026-09-14
同じ日の記念日