7月28日は何の日?
4件の記念日があります
制定:世界保健機関(WHO)(2010年)
由来・理由
B型肝炎ウイルスを発見してワクチン開発に貢献したアメリカの医学者バルーク・ブランバーグ(1925〜2011)の誕生日にちなんで、WHO(世界保健機関)が2010年の総会でこの日を「世界肝炎デー(World Hepatitis Day)」と定めた。ウイルス性肝炎の世界的な認識向上と検査・治療の促進を目的とする。
雑学・小話
バルーク・ブランバーグはニューヨーク生まれのアメリカ人医学者で、1960年代に世界各地の先住民族の血液を収集・分析する研究を進めていた。1965年にオーストラリア先住民(アボリジニ)の血清中から未知のタンパク質を発見し、これが後に「オーストラリア抗原」と呼ばれ、さらにB型肝炎ウイルスの表面抗原(HBs抗原)であることが判明した。 この発見をもとにB型肝炎の診断法と予防ワクチンが開発され、毎年数十万人の命を救うことにつながった。ブランバーグは1976年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。 肝炎ウイルスには主にA・B・C・D・E型があり、特にB型・C型肝炎は慢性化して肝硬変・肝がんへと進行するリスクがある。日本では推計31万人以上がウイルス性肝炎に感染しているとされ、毎年この日にあわせて検査受診を促すキャンペーンが各地で展開される。日本では「日本肝炎デー」として同じ7月28日を位置づけ、7月28日〜8月3日を「肝臓週間」として普及啓発活動が行われている。
世界肝炎デーの単独ページを見る →由来・理由
1914年(大正3年)7月28日、オーストリア=ハンガリー帝国がセルビア王国に宣戦布告し、第一次世界大戦が始まった日。同年6月28日のサラエボ事件(「青年ボスニア」のメンバーだったガヴリロ・プリンツィプによるオーストリア皇位継承者フランツ・フェルディナント大公夫妻の暗殺)を直接の引き金として、ヨーロッパ全土を巻き込む大戦に発展した。
雑学・小話
サラエボ事件から1か月後、オーストリアはセルビアに厳しい最後通牒(7月23日)を送り、セルビアの回答を不十分として7月28日に宣戦布告した。これを機にロシアが総動員令を発し、ドイツがロシア・フランスへ、イギリスがドイツへと宣戦を連鎖させ、わずか1週間余りで欧州規模の大戦に発展した。 第一次世界大戦では毒ガス・戦車・航空機などの新兵器が初めて大規模に投入され、長期化した塹壕戦の消耗により、死者数は軍人・民間人を合わせ1,600万人超、推計によっては2千万人以上ともされる。1918年11月11日の休戦で戦闘は終わり、翌1919年のパリ講和会議でヴェルサイユ条約が結ばれた。 日本は日英同盟を理由に連合国側で参戦(1914年8月23日宣戦布告)し、ドイツの租借地・青島を攻略、ドイツ領南洋諸島も占領した。戦場が主にヨーロッパだったため日本の被害は小さく、軍需品輸出による好景気(大戦景気)をもたらした。
第一次世界大戦開戦記念日の単独ページを見る →制定:日本地名愛好会(2008年)
由来・理由
アイヌ語地名研究の第一人者・山田秀三の命日(1992年7月28日)であり、民俗学者・地名研究家の谷川健一の誕生日(1921年7月28日)でもあることから、日本地名愛好会が2008年(平成20年)に制定した。地名の読み方や歴史への関心を広めることを目的とする。
雑学・小話
山田秀三(1899〜1992)は北海道庁などに務めながら半世紀にわたってアイヌ語地名を研究した在野の研究者で、『北海道の地名』『アイヌ語地名の研究』などの著作を残した。アイヌ語地名は「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の立地する白老(シラオイ)や札幌(サッポロ)など北海道各地に今も残り、かつての自然環境や暮らしを伝える貴重な記録である。 谷川健一(1921〜2013)は沖縄や九州の地名・民俗を中心に研究した民俗学者・文学者で、地名が人々の歴史・記憶を集積したものであると主張し続けた。 日本の地名には漢字の読み方が独特なものが多く、難読地名として知られる「大阪の放出(はなてん)」「神奈川の酒匂(さかわ)」「鳥取の気高(けたか)」などは、土地の歴史や言語が凝縮された文化遺産でもある。開発や市町村合併によって消えゆく地名を記録・保存する活動は、地域のアイデンティティを守る取り組みとして今日も続いている。
制定:株式会社ベネッセコーポレーション
由来・理由
「な(7)に(2)や(8)ろう?」と読む語呂合わせと、夏休みの前半にあたることから7月28日に制定。通信教育「進研ゼミ」などを展開する株式会社ベネッセコーポレーションが夏休みの自由研究に取り組むきっかけにしてほしいとの思いで設けた記念日で、日本記念日協会に認定されている。
雑学・小話
自由研究は日本の小学校における夏休みの定番宿題で、テーマ設定から実験・観察・調査・まとめまでを子ども自身が行う課題だ。「何をやればいいかわからない」という悩みを抱える児童・保護者も多く、毎年夏休み前後に自由研究のアイデア集が本やウェブで多数公開される。 自由研究の起源は1947年(昭和22年)の学習指導要領改訂で設けられた「自由研究」という教科にさかのぼる。当時は正式な教科として位置づけられていたが、1951年の改訂で廃止され、夏休みの課題として各校が自主的に継続してきた。 小学校の自由研究で取り上げられるテーマには、身近な植物・昆虫の観察、牛乳からのチーズ作り、地域の歴史調査、天体観測など多岐にわたる。子どもの「なぜ?」という疑問から始まる自由研究は、科学的思考力・観察力・表現力を育む貴重な体験として今日も根づいている。