5月7日の記念日
ベートーヴェン第九交響曲初演の日
カテゴリ
文化・芸術
由来・理由
1824年5月7日、オーストリア・ウィーンのケルントナートーア劇場でベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調(作品125)が世界初演された日。「歓喜の歌」として知られる第4楽章は現在も世界中で愛されている。
雑学・小話
ベートーヴェンが第9番を完成させたとき、彼はすでに完全に聴力を失っていた。初演当日、指揮台に立ったベートーヴェンは演奏のテンポを示す役割に留まり、実際の指揮はミヒャエル・ウムラウフが担当したとされる。演奏終了後、聴衆が総立ちで喝采を送る中、耳が聞こえないベートーヴェンは気づかずに楽譜を見続け、ソリストに肩を叩かれて振り向いて初めて観客の反応を目にしたという逸話が残っている。第4楽章に使われたシラーの「歓喜に寄せて」は現在EU(欧州連合)の歌としても採用されており、国境を超えた人類の連帯を象徴する楽曲となっている。
文化・芸術の記念日が映すもの
文化・芸術の記念日は、作品や表現が生まれた瞬間、あるいはそれを支えた人々の功績を称えるために制定されています。音楽、文学、美術、伝統芸能など分野は幅広く、それぞれの記念日をたどると、その時代の空気や作り手の情熱が浮かび上がってきます。文化は一朝一夕には生まれず、多くの手によって受け継がれ、磨かれてきたものです。月を見上げて美しさを感じる心もまた、こうした文化的な感性の延長線上にあります。記念日をきっかけに、少し立ち止まって作品や表現に触れてみるのも良い時間の過ごし方です。
ベートーヴェン第九クラシック音楽ウィーン歓喜の歌