7月20日は何の日?
5件の記念日があります
由来・理由
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」国民の祝日で、7月の第3月曜日。1876年(明治9年)、東北・北海道巡幸を終えた明治天皇が灯台巡視船「明治丸」で函館から横浜に帰港した7月20日にちなむ。この史実にもとづき1941年に「海の記念日」が制定され、1996年に国民の祝日「海の日」となった。
雑学・小話
「海の記念日」は1941年(昭和16年)6月、逓信省の提唱で制定された。当初は祝日ではなく記念日だったが、海運・水産関係者を中心に長年親しまれ、1959年頃から国民の祝日にしようという運動が起こった。1995年に祝日法が改正され、翌1996年7月20日、日本で初めての「海の日」が実施された。当初は7月20日固定だったが、2003年からハッピーマンデー制度により7月の第3月曜日に変更された。四方を海に囲まれた島国・日本にとって海は生命線であり、漁業・貿易・観光など多岐にわたる恩恵をもたらしてきた。海の日は「海の日」を国民の祝日とした世界初の国として知られる。夏の海水浴シーズン本番を告げる祝日として、海水浴場や海の施設が賑わう。
海の日の単独ページを見る →制定:日本マクドナルド株式会社(1996年)
由来・理由
1971年(昭和46年)7月20日、東京・銀座の三越1階に日本マクドナルド第1号店がオープンしたことを記念して制定。開店25周年にあたる1996年に日本マクドナルド株式会社が制定し、日本記念日協会に認定された。
雑学・小話
日本マクドナルドの創業者・藤田田は「流行は銀座から始まる」という信念を持っていた。米国本社が郊外への出店を計画する中、藤田は当時の流行の発信地・銀座三越の1階への出店を押し通した。 1971年7月20日の開店初日、1万人以上の客が押し寄せ、1日の売上は100万円を超えた。当時のハンバーガーは1個80円。立ち食いという文化が根付いていなかった日本では「行儀が悪い」という批判の声もあったが、若者や家族連れを中心に爆発的な人気を得た。 日本マクドナルドはその後全国に展開し、日本にファストフード文化を定着させた。現在、日本は世界有数のマクドナルド市場に成長している。 ハンバーガーの日は単に記念日というだけでなく、日本の食文化が大きく変化した転換点を象徴する日でもある。アメリカのファストフードが日本の食卓とライフスタイルに溶け込んだ瞬間として、食文化史に刻まれている。
由来・理由
1969年(昭和44年)7月20日(協定世界時)、アメリカのアポロ11号の月着陸船「イーグル」が月面に着陸したことに由来する。宇宙飛行士ニール・アームストロングとバズ・オルドリンによる人類初の月面歩行は、着陸から約6時間半後(協定世界時では7月21日未明、米東部時間ではなお7月20日夜)に行われた。この歴史的快挙を記念し、国連総会も2021年にアポロ11号の月面着陸を記念する「国際月の日(International Moon Day)」を7月20日に制定している。
雑学・小話
アポロ11号は1969年7月16日にフロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられ、4日間の飛行の末に月面着陸を果たした。着陸船「イーグル」が月面に降り立った瞬間、宇宙飛行士ニール・アームストロングは地球に向けてこう告げた。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ。」 この偉業の背景には米ソ宇宙開発競争がある。1957年にソ連が人類初の人工衛星スプートニクを打ち上げ、1961年にはガガーリンが有人宇宙飛行に成功した。アメリカはそれを追う形で開発を加速させ、ケネディ大統領は同年「1960年代のうちに人間を月に送る」と宣言した。その宣言から8年でアポロ11号は目標を達成した。 世界中でテレビ中継が行われ、日本でも深夜にもかかわらず多くの人がテレビの前で月面の映像を見守った。この映像は白黒ではあったが、視聴者に宇宙時代の幕開けを強く印象付けた。月面着陸はその後の宇宙開発・科学技術・人類の宇宙への夢の広がりに大きな影響を与えた。
制定:国連総会(2019年)
由来・理由
1924年7月20日、フランス・パリで国際チェス連盟(FIDE)が設立されたことに由来する。FIDEは1966年からこの日を「国際チェス・デー」として祝ってきたが、2019年12月12日、アルメニアが提案し52か国が共同提案国となった国連総会決議(A/RES/74/22)により、正式に「世界チェス・デー」として制定された。決議は、学校教育にチェスを取り入れ人口当たりのグランドマスター数が世界有数とされるアルメニアの実践も踏まえ、チェスが教育・平等・国家間の相互理解を促進する価値を持つことを認めている。第1回非公式チェス・オリンピアードの閉幕日に設立されたFIDEは現在200か国以上が加盟する。
雑学・小話
チェスの起源は約1500年前のインドにあるとされる。「チャトランガ」と呼ばれた古代のゲームがペルシャに伝わって「シャトランジ」となり、さらにアラブ世界を経て中世ヨーロッパに広まった。「チェックメイト」という言葉はペルシャ語の「シャー・マート(王は死んだ)」が語源とされる。 中世ヨーロッパでは貴族や騎士の間でチェスが盛んに楽しまれ、知性と戦略の象徴とされた。ルネサンス期には現在のルールに近い形に整備され、19世紀には公式の世界選手権が始まった。 FIDEが設立された1924年以来、チェスは国際的な競技として体系化され、世界中に広まった。現在は200か国以上の連盟が加盟し、世界チェス選手権は最も権威ある棋戦のひとつだ。女子の世界選手権は1927年に始まり、初代女王ヴェラ・メンチクは死去する1944年までの17年間、7大会連続で優勝し78局中77勝1分(無敗)という圧倒的な記録を残したが、1944年6月26日、ロンドン南部の自宅がドイツ軍のV1飛行爆弾の直撃を受け、母・姉とともに38歳で死去した。1962年から1978年まで王座を守ったノナ・ガプリンダシビリ(グルジア)は、女性で初めて男女を通じたFIDEグランドマスターの称号を得た人物として知られる。 1997年にはIBMのコンピュータ「ディープ・ブルー」が当時の世界チャンピオン・カスパロフに勝利し、人工知能の進化を世界に示した。現在はAIがトップ棋士を大きく上回る実力を持つが、人間同士の対局の魅力は変わらない。 2020年10月に配信されたNetflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」は、公開から28日間で6,200万世帯が視聴する記録的ヒットとなり、92の国・地域でトップ10入りするなど世界的な反響を呼んだ。この影響でオンラインチェス大手Chess.comの新規登録者数は5倍に増加するなど、コロナ禍のステイホーム需要とも重なってオンラインチェス・eスポーツとしてのチェス人気が世界的に急拡大した。一方で同作品にガプリンダシビリが「男性と対局したことがない」という誤った台詞で言及されたとして、彼女はネットフリックスを提訴し、2022年9月に和解が成立している。
- United Nations「World Chess Day」
- UN adopts July 20 as World Chess Day - FIDE
- Vera Menchik - Wikipedia (English)
- Netflix Settles Gaprindashvili Queen's Gambit Lawsuit - Chess.com
制定:中小企業庁(2019年)
由来・理由
中小企業基本法が1963年(昭和38年)7月20日に公布・施行されたことを記念して制定。2019年に経済産業省・中小企業庁が閣議決定で7月20日を「中小企業の日」、7月を「中小企業魅力発信月間」に定めた。
雑学・小話
日本の企業の約99.7%が中小企業・小規模事業者だ。全従業員の約7割、製造業の付加価値の約5割を中小企業が担っており、日本経済の根幹を支える存在といえる。 中小企業基本法は1963年に制定され、中小企業施策の基本理念・方向性を定めた法律だ。その後1999年に抜本改正され、中小企業の「多様で活力ある成長発展」と「小規模企業の活力の発揮」が目標として掲げられた。 2019年に「中小企業の日」が制定された背景には、後継者不足・人材難・デジタル化対応など中小企業が直面する課題への社会的関心を高める狙いがある。7月を「中小企業魅力発信月間」として、官民でイベントや情報発信を集中的に展開する。 街のパン屋、町工場、地域の旅館、商店街の酒屋——私たちの日常を支える身近な企業の多くが中小企業だ。この日は地域に根ざした中小企業の存在意義と魅力を改めて考える機会になっている。