7月21日は何の日?
4件の記念日があります
制定:日本三景観光連絡協議会(2006年)
由来・理由
江戸時代前期の儒学者・林春斎が1643年の著書『日本国事跡考』で松島・天橋立・宮島を「三処奇観」と記したことが「日本三景」の始まり。林春斎の誕生日にあたる7月21日を記念日とし、2006年に日本三景観光連絡協議会が制定した。
雑学・小話
林春斎(1618〜1680)は儒学者・林羅山の三男で、江戸幕府の文教政策を担った人物だ。著書『日本国事跡考』には「松島、殆如盆池月波之景、境致之佳、與丹後天橋立・安藝嚴嶋爲三處奇觀」と記されており、この一文が「日本三景」という概念の起源となった。 三景はその後、江戸時代の旅人や文人の間で広く知られるようになり、浮世絵や紀行文のテーマになるなど日本の景観文化を代表する存在になった。俳人・松尾芭蕉は『おくのほそ道』で松島を訪れた際、あまりの絶景に句を詠むことを断念したと記しており、後世に広まった「松島や ああ松島や 松島や」という句は、実は芭蕉自身の作ではなく江戸後期の狂歌師・田原坊による作とされる。松島と天橋立は1952年(昭和27年)に国の特別名勝に指定されており、現在も宮城県の松島、京都府の天橋立、広島県の宮島はそれぞれ国内有数の観光地として多くの訪問者を受け入れている。 「日本三景の日」は2006年7月5日の日本三景観光連絡協議会総会で制定された。林春斎の生誕日(元和4年5月29日=新暦1618年7月21日)に因んだこの記念日は、三景それぞれの地域が一体となってPR活動を行う機会として活用されており、自然美と歴史文化の双方に光を当てる日となっている。
日本三景の日の単独ページを見る →由来・理由
1957年(昭和32年)7月21日に自然公園法が施行されたことを記念した日。「優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図る」ことを目的とする同法の施行日を由来とし、自然公園への親しみと保護意識を高めることが目的。
雑学・小話
自然公園法は1931年(昭和6年)制定の国立公園法を引き継ぐ形で制定された。旧法は開発規制の実効性に乏しく、戦後の高度経済成長期に自然破壊が進むなかで抜本的な法整備が求められた結果、1957年に新法が施行された。 同法のもとで自然公園は国立公園・国定公園・都道府県立自然公園の3種類に区分され、各地で保護と利用のバランスをとりながら管理されている。現在、国立公園は34か所(面積約220万ヘクタール)、国定公園は57か所、都道府県立自然公園は約300か所が指定されており、国土の約14%が自然公園として管理されているとされる。 環境省はこの日から8月20日までの1か月を「自然に親しむ運動」期間と定め、ハイキングや自然観察会など各地でイベントが行われる。富士山・尾瀬・屋久島など世界的に知られる景観の多くが自然公園法によって守られており、今日の豊かな自然環境の礎となっている。
制定:東京大神宮宮司・松山文彦氏(2023年)
由来・理由
1901年(明治34年)7月21日、日比谷大神宮(現・東京大神宮)が神社として初めて一般向けの神前結婚式を執り行ったことに由来する。前年の1900年(明治33年)5月10日、皇太子・嘉仁親王(後の大正天皇)と九条節子(後の貞明皇后)の結婚の儀が皇居・宮中三殿の賢所で執り行われたことを機に、同宮がこれに倣って儀礼と作法を定め、一般の人々にも神前式を広めようとしたことに始まる。2023年(令和5年)、東京大神宮宮司・松山文彦氏の提唱により一般社団法人日本記念日協会が認定・登録した。
雑学・小話
江戸時代までの婚礼は、多くが自宅や仲人の家で杯を交わす形で執り行われ、神社で式を挙げる習慣は一般的ではなかった。転機となったのは1900年の皇太子ご成婚である。皇室の婚儀が、このとき初めて皇居・宮中三殿の賢所において神前の儀式として執り行われ、社会に大きな反響を呼んだ。 これに着想を得た日比谷大神宮は、翌1901年3月3日、実践女学校の下田歌子校長の協力を得て、女学生およそ20名による模擬結婚式を披露した。当日は大変な盛会となり、新聞にも大きく報じられたと伝えられる。そして同年7月21日、同宮は一般の人々を対象とした正式な神前結婚式を執り行った。 日比谷大神宮は1880年(明治13年)、東京・有楽町に伊勢神宮の遥拝殿として創建された社で、当時の通称としてこの名で呼ばれていた。1923年(大正12年)の関東大震災で社殿を焼失し、飯田橋の現在地へ移転・再建。戦後の1946年(昭和21年)に「東京大神宮」へ改称し、現在に至る。 御神酒を三口ずつ三度重ねて夫婦の契りを固める三三九度や、新郎新婦が玉串を神前に供える玉串奉奠といった儀礼は、神前式の代表的な作法として、今日も多くの神社の挙式に受け継がれている。東京大神宮は「東京のお伊勢さま」として縁結びの神社でも知られ、多くのカップルが参拝や挙式に訪れている。
神前結婚式の日の単独ページを見る →制定:株式会社デリカスイトほか3社(2017年)
由来・理由
1942年(昭和17年)7月21日、烏骨鶏が国の天然記念物として指定されたことに由来する。栄養価が高く美容・健康に優れた烏骨鶏の魅力を広く知ってもらう目的で、岐阜県の株式会社デリカスイト・株式会社烏骨鶏本舗と、香川県の東かがわ烏骨鶏ファーム株式会社・有限会社松本ファームの4社が制定し、2017年に日本記念日協会が認定した。
雑学・小話
烏骨鶏(ウコッケイ)はニワトリの品種のひとつで、皮膚・肉・骨まで暗紫色を帯び、烏(カラス)のように黒い骨を持つことがその名の由来とされる。成鳥になってもヒヨコのような柔らかい綿毛をまとった独特の外見を持ち、英名「シルキー・ファウル(Silky Fowl)」の名の通り羽毛は絹糸のように滑らかだ。脚の指が前に3本・後ろに2本の計5本あるのも、鳥類としては珍しい特徴とされる。原産地は中国とされ、日本には江戸時代以前に渡来したという。 肉や卵は古くから滋養強壮・美容に効くとして珍重されてきた。烏骨鶏の卵は通常のニワトリの卵と比べてアミノ酸・ビタミン・ミネラルが豊富とされ、一時期は「幻の卵」として高級食材に数えられた。産卵数も一般的な採卵鶏(年間300個前後)に比べて大幅に少ないとされ、これも希少価値を高める一因となっている。天然記念物に指定された背景には、その特異な形態と希少性を学術的・文化的に保護する意図があった。 現在、天然記念物の指定は在来種の保護を主な目的とするが、烏骨鶏は食用・鑑賞用としても各地で飼育されており、道の駅や高級スーパーで見かけることもある。独特の見た目と栄養価の高さから、鶏肉・卵ともに根強いファンを持つ食材だ。
烏骨鶏の日の単独ページを見る →