5月19日は何の日?
4件の記念日があります
制定:日本プロボクシング協会(2010年)
由来・理由
1952年5月19日、プロボクサー白井義男が世界フライ級チャンピオンのダド・マリノ(米国)に判定勝ちし、日本人初のボクシング世界タイトルを獲得した。敗戦から7年余りの日本社会に大きな勇気と希望をもたらしたこの快挙を記念し、日本プロボクシング協会が2010年にこの日を「ボクシングの日」として制定した。
雑学・小話
白井義男は1923年東京生まれ。戦後の焼け跡の中でボクシングに打ち込み、進駐軍のアメリカ人コーチの指導を受けながら急速に力をつけた。1952年5月19日の世界タイトルマッチはハワイで行われ、15ラウンドの激闘の末に判定勝ちを収めた。この勝利の速報は日本全国にラジオで伝えられ、戦後復興のさなかにあった国民を熱狂させた。白井はその後1954年まで世界王座を保持し、テクニカルなスタイルで高く評価された。ボクシングは19世紀に現代的なルールが整備され、1904年のセントルイス五輪から正式競技となった。フライ級は体重50.8kg以下のクラスで、スピードと技術が求められる体重区分とされる。日本は体重の軽いフライ級・バンタム級を中心に強く、白井の快挙以降も多くの世界チャンピオンを輩出してきた。
由来・理由
1875年(明治8年)5月19日、東京・深川の官営深川セメント製造所において宇都宮三郎らが日本初のポルトランドセメントの製造に成功した。この出来事が日本の近代建設産業の幕開けとなり、鉄道・港湾・建築などの近代化を支える礎となったことを記念してこの日が制定されたとされる。
雑学・小話
ポルトランドセメントは1824年にイギリスの石工ジョセフ・アスプディンが発明し、英国ポートランド島の石材に似た見た目から命名された。石灰石と粘土を主原料として高温で焼成・粉砕して作られ、水を加えると水和反応が起きて固化する「人工の石」とも呼ばれる素材である。日本では明治維新後の殖産興業政策の一環として1871年に深川に官営工場が設立され、1875年に国産製造が実現した。この成功によって輸入に頼っていたセメントの国内供給が可能になり、鉄道・橋梁・港湾整備など明治の大規模インフラ事業が加速した。現在、日本のセメント生産量は年間4,000万トンを超えるとされ、建物・道路・ダム・トンネルなどあらゆる社会基盤を支えている。一般的なビルの建設では、コンクリート1立方メートルあたり300kg前後のセメントが使われる。近年はCO2排出量の削減に向けて、製造工程の省エネルギー化や廃棄物の代替燃料利用など、サステナビリティへの取り組みも進んでいる。
制定:公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)(2012年)
由来・理由
新緑の季節である5月と、「育(いく)」の語呂を合わせ、子どもたちへの植物の香り体験を通じた教育活動「香育」を普及・啓発することを目的に、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が2012年に5月19日を「香育の日」と制定した。
雑学・小話
香育(こういく)とは、植物から採れる精油(エッセンシャルオイル)を使った香り体験を通じて、子どもたちの嗅覚や感性を育てる教育活動のこと。視覚・聴覚に比べて日常生活で意識されにくい嗅覚を磨くことで、豊かな感受性や自然環境への関心を育むことをねらいとしている。AEAJは2006年頃から学校や幼稚園での香育プログラムを実施し、植物についての解説や精油の香り体験を盛り込んだ授業を全国で展開してきた。嗅覚は五感の中でも脳の感情・記憶をつかさどる部位(大脳辺縁系)に直接働きかけるとされ、香りが心理状態や記憶に影響を与えることが研究されている。特定の香りで昔の記憶が鮮明によみがえる現象は「プルースト効果」と呼ばれる。植物が香りを持つのは害虫忌避・菌への抵抗・送粉者の誘引など生存戦略のためとされており、多様な植物の香りに触れることで子どもたちが生態系への理解を深めることにもつながると期待されている。
香育の日の単独ページを見る →制定:株式会社ごとぐる(2023年)
由来・理由
「ご当地グルメ」を略した造語「ごとぐる」を社名とする株式会社ごとぐるが制定し、2023年に日本記念日協会に認定・登録された。「ご(5)とう(10)ぐ(9)るめ」と読む語呂合わせから5月19日を記念日とした。全国各地の隠れたご当地グルメの魅力を再発見し、国産食材と地域の生産者を応援することを目的としている。
雑学・小話
日本各地には地元でしか食べられない「ご当地グルメ」が数多く存在する。B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」は2006年に青森県八戸市で始まり、富士宮やきそば(静岡)や厚木シロコロ・ホルモン(神奈川)などが全国区の知名度を得た。ご当地グルメは観光振興や地域経済の活性化に貢献しており、「フードツーリズム」(食を目的とした旅行)の核としても注目されている。一方、後継者不足や食材の安定調達難などで姿を消しつつあるローカルフードも少なくなく、記録・保存の重要性が指摘されている。ごとぐるは全国の食べ歩き情報を集めたプラットフォームとして、知られざるご当地グルメの発掘と発信に取り組んでいる。地産地消の取り組みが広がる中、この記念日は地元食材を使った料理の魅力を見直し、地域の食文化を未来に受け継ぐことへの意識を高める機会として位置づけられている。
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