5月31日は何の日?
5件の記念日があります
制定:WHO(世界保健機関)(1989年)
由来・理由
WHOが1987年の総会決議(WHA40.38)を経て1989年から毎年5月31日を「世界禁煙デー(World No-Tobacco Day)」と定めた国際デー。当初は1988年4月7日を初回としたが、世界保健デーと重複するため翌年の総会で日程を5月31日へ変更した。禁煙を一般的な社会習慣とすることを目指す。日本では1992年から同日〜6月6日を「禁煙週間」に定めている。
雑学・小話
世界禁煙デーの起源は1987年のWHO総会決議にある。最初は1988年4月7日(世界保健デー・WHO設立40周年)が第1回とされたが、世界保健デーと重複して紛らわしいため、その後の決議(WHA42.19)により1989年から5月31日に固定された。毎年テーマが設けられ、2026年のテーマは「Unmasking the appeal(覆いを剥がす)―ニコチン・たばこ依存症への対抗」で、電子たばこやニコチンパウチなど新しい製品が「無害・革新的」を装いながら特に若年層を取り込もうとする実態を告発する内容だった。 喫煙は肺がん・心疾患・脳卒中をはじめとする多くの疾患の主要リスク因子で、世界では年間800万人以上がたばこ関連疾患で命を落とすとされる。日本ではかつての専売制度のもと1949年に日本専売公社が発足し、1985年の民営化で日本たばこ産業(JT)となった。2020年施行の改正健康増進法により飲食店・職場などでの室内喫煙が原則禁止となり、受動喫煙対策が大幅に強化された。 近年は加熱式たばこの普及も著しく、「IQOS」は2016年時点で世界販売シェアの96%を日本市場が占めていたとされるなど、日本は加熱式たばこの世界最大級の市場として知られる。WHOは加熱式たばこについても「あらゆる形態のたばこ使用は有害」との立場を崩しておらず、紙巻たばこに比べ有害物質の曝露量が減る可能性はあるものの疾病リスクの低下は明らかでないとして、他のたばこ製品と同様の規制対象とすべきだと勧告している。この記念日は単に禁煙を呼びかけるだけでなく、たばこ産業のマーケティング戦略・若者への影響・低所得国への輸出問題など、社会的・経済的な視点からたばこ問題を考える機会にもなっている。
- World No Tobacco Day - World Health Organization
- World No Tobacco Day 2026: Unmasking the appeal – countering nicotine and tobacco addiction - WHO
- JTグループの歴史 - JTウェブサイト
制定:株式会社アステティックスジャパン
由来・理由
「こ(5)ざい(31)」の語呂合わせから、古材の再活用事業を展開する株式会社アステティックスジャパン(旧・株式会社ヴィンテージアイモク)が制定。古材とは1950年(昭和25年)以前、または築50年以上の古民家から取り出された国産木材を指し、その価値と活用促進を目的とする。
雑学・小話
古材とは昭和25年以前に建てられた、または築50年以上の古民家から取り出した国産木材のことで、一般的な新材とは異なる独特の価値を持つ。新材は伐採後に人工乾燥させるが、古材はすでに長年にわたって自然乾燥が進んでいるため寸法が安定しており、狂いが少ない。また、歳月とともに増す飴色の艶や風合い、木目の美しさは古材ならではの魅力で、新材では再現できない。古民家解体時にはこうした貴重な木材が廃材として捨てられてきたが、近年は古材をリサイクル・リユースする動きが活発化。カフェや宿泊施設の内装、オフィスの什器、住宅のフローリングや梁など多彩な用途で活用されている。古材専門業者が流通を担い、規格化・データベース化して建築市場に供給する仕組みも整いつつある。CO2を長期間固定した木材を廃棄せず活用するという観点から、カーボンニュートラルやSDGsの文脈でも注目度が高まっている。「使い捨て」から「使い継ぐ」へというものの見方は、古民家の再生と同じ価値観に根ざしている。
制定:一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会(2016年)
由来・理由
「さ(3)い(1)=菜」と読む語呂合わせから、野菜と果物の摂取促進を目的とする一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会が毎月31日を「菜の日」として制定し、2016年3月31日に日本記念日協会の認定を受けた。毎月末を「体の決算日」と位置づけ、1日5皿(350g以上)の野菜と200gの果物を食べるよう呼びかける啓発デーである。
雑学・小話
「5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)」とは、1日に5皿分の野菜・果物を食べることを推奨する食育運動で、米国立がん研究所(NCI)などが1991年に全米展開を始め、世界各国に広まった。日本では2002年7月に発足し2007年に一般社団法人化した「ファイブ・ア・デイ協会」が、行政や生産者・流通・企業と連携しながら「野菜350g・果物200g」の目標を掲げて普及活動を続けている。しかし現実の摂取量は目標に遠い。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、2026年1月に公表された令和6年(2024年)調査で20歳以上の野菜摂取量の平均値は258.7g(男性268.6g、女性250.3g)にとどまり、目標の350gを91.3g下回った。令和4年調査の270.3gから令和5年調査で256.0gへ落ち込んだあと、令和6年調査でもほぼ同水準で、野菜不足はここ数年改善していない。野菜不足は生活習慣病や肥満、免疫力低下との関連が指摘され、公衆衛生上の課題とされる。「菜の日」は毎月31日に設定されているため、31日がない月(2月・4月・6月・9月・11月)は対象外となるが、それが逆に「今月最後のチャンス」という意識を高める仕掛けになっているともいえる。スーパーの野菜コーナーの充実や学校給食での食育連携など、毎月の終わりに野菜のことを考えるきっかけとして活用されている。
- 「菜の日」について - 一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会
- 令和6年 国民健康・栄養調査結果の概要 - 厚生労働省
- 令和6年「国民健康・栄養調査」栄養、身体活動、睡眠、飲酒、喫煙の状況 - スポーツ栄養Web
由来・理由
北海道札幌市南区に位置する藻岩山(もいわやま)の標高531メートルが「5(月)31(日)」と一致することにちなむ。翌6月1日が藻岩山の山開きにあたることが多く、その前日5月31日をPRの機会として山周辺の関係者らが記念日に設定。観光と自然体験の普及を目的とする。
雑学・小話
藻岩山(もいわやま、標高531m)は、札幌市街地から最も近い山として市民に長く親しまれてきた。山麓から山頂を結ぶ藻岩山ロープウェイは1958年(昭和33年)に開業し、現在もリニューアルを重ねながら運行を続けている。山頂からは石狩平野・日本海・増毛山地・夕張山系などが一望でき、夜景の美しさは北海道有数の展望スポットとして知られる。春は山桜やカタクリの花、夏は緑豊かな森林浴、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の表情が楽しめる。山頂付近には北海道護国神社奥宮もあり、信仰と自然が共存するスポットでもある。「モイワ(小さな山)」というアイヌ語の地名が今に伝わっており、かつてはアイヌの人々の生活とも深く結びついた山だったとされる。山頂展望台の恋人の聖地モニュメントも人気で、観光地としてだけでなく市民の憩いの場として今も愛され続けている。「標高=日付」というユニークな一致が記念日という形で人々の愛着をより深めている。
制定:株式会社ニューステクノロジー(2022年)
由来・理由
タクシーの車窓ガラスに映像広告を投影する国内初のサービス「THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvas」を展開する株式会社ニューステクノロジーが、サービス開始日である2021年(令和3年)5月31日にちなんで制定。移動する広告メディアの普及と認知拡大を目的とし、2022年(令和4年)に一般社団法人日本記念日協会が認定した。
雑学・小話
サイネージ(signage)とは看板や標識を意味し、デジタルサイネージはディスプレイやプロジェクターを使った電子看板を指す。従来の屋外広告(ポスター・ビルボード)と異なり映像や時間帯別コンテンツの切り替えが可能なことから、都市部での広告媒体として急速に普及した。 車窓サイネージはその発展形で、タクシーの窓ガラスにプロジェクターで映像を投影し、街を走りながら沿道の通行人や後続車に向けて広告を発信する仕組みだ。技術面ではガラスメーカーAGCが開発した透明スクリーン「グラシーン」が採用されており、特殊なスクリーンフィルムを2枚のガラスで挟み込んだ合わせガラス構造により、映像を映さないときは通常の透明な窓ガラスとして機能し、投影時のみくっきりとした広告映像が浮かび上がる。従来のタクシー車内広告と異なり、外を歩く人々にも情報が届く点が特徴で、都市型アウトドアメディアとして注目されている。 サービスを展開する株式会社ニューステクノロジーは2014年10月設立、PR会社大手のベクトルグループの一員で、代表取締役の三浦純揮氏が指揮を執る。2021年5月31日のサービス開始時点で都内タクシー2社の車両計100台に導入され、翌年までに3,000台規模への拡大を計画していた。タクシー向けのほかヘアサロン・喫煙所・モビリティなど場所に特化した各種サイネージ事業も展開しており、「移動する美術館」として芸術作品を展示する社会実験も実施されている。あらゆる面が情報発信媒体になるというデジタル化の流れを体現した、現代的な記念日といえる。
- 「車窓サイネージの日」制定のお知らせ - 株式会社ニューステクノロジー(PR TIMES)
- AGCのガラス製透明スクリーン Glascene®が車窓モビリティサイネージサービスに採用 - AGC
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