6月11日は何の日?
5件の記念日があります
制定:日本洋傘振興協議会(1989年)
由来・理由
暦の上で梅雨入りを意味する「入梅」(太陽の黄経が80度になる日)にあたることの多い6月11日を、日本洋傘振興協議会(JUPA)が1989年に「傘の日」として制定。傘の販売促進と、置き忘れ防止などモラル向上を目的とする。
雑学・小話
日本で年間消費される傘は約1億2000万本以上ともいわれ、世界的に見ても日本人の傘への依存度は高い。コンビニで安価なビニール傘が手に入る利便性は「傘の使い捨て文化」を生み、置き忘れや廃棄が社会問題化している。一方で職人が手作りする高品質の晴雨兼用傘や折りたたみ傘は、ファッションアイテムとして再評価されつつある。日本洋傘振興協議会(JUPA)は1963年(昭和38年)に全国の洋傘製造業者によって設立され、品質向上・技術革新・環境配慮を推進してきた。近年はUVカット機能・撥水加工・軽量化など傘の機能性が飛躍的に向上し、梅雨だけでなく日差しの強い夏の日よけとしても傘を活用する「晴れ傘」文化も広まっている。傘の日は、日常に欠かせない存在でありながら扱いが雑になりがちな傘に改めて目を向けるきっかけとなっている。
制定:チョーヤ梅酒株式会社(2004年)
由来・理由
入梅の日(6月11日頃)に梅酒の原料となる青梅の収穫がピークを迎えることと、梅酒を飲んで夏を元気に乗り切ってほしいという思いから、チョーヤ梅酒株式会社が2004年に制定。日本記念日協会に認定・登録されている。うるう年のみ入梅が6月10日になるため同日が梅酒の日となる。
雑学・小話
チョーヤ梅酒株式会社は1914年(大正3年)に大阪府羽曳野市で清酒醸造業として創業し、1959年(昭和34年)に梅酒の製造・販売を開始した梅酒メーカーの草分け的存在だ。梅酒は青梅・砂糖・焼酎(またはブランデー)を漬け込んで作る日本の伝統的な果実酒で、家庭でも手軽に作れることから昔から「梅仕事」として毎年6月頃に漬け込む習慣がある。梅の産地として有名な和歌山県・群馬県・山梨県などでは、この時期に梅の直売や梅まつりが開かれにぎわいを見せる。梅酒には疲労回復効果のあるクエン酸、食欲増進や消化を助けるムメフラール(梅特有の成分)などが含まれるとされ、「百薬の長」として親しまれてきた。近年はノンアルコール梅酒や梅シロップ・梅ジュースなど多様な商品展開が進み、アルコールを飲まない人にも梅の恵みを楽しめるよう裾野が広がっている。入梅という季節の節目に、日本の夏を彩る梅の文化を見直す機会となっている。
梅酒の日の単独ページを見る →制定:全国雨漏検査協会(1997年)
由来・理由
暦の上で梅雨入りにあたる「入梅」(6月11日頃)を前に、建物の雨漏りを点検して被害を防いでほしいという願いから、全国雨漏検査協会が1997年に制定。本格的な雨のシーズンを前にした点検促進を呼びかける。
雑学・小話
雨漏りは屋根・外壁・サッシまわりなどの劣化や施工不良が原因で発生し、放置すると建物の構造材が腐食し住宅の耐久性を大きく損なう。カビや結露を招きシックハウス症候群の一因にもなりかねない深刻な問題だ。日本の住宅は木造が多いため特に雨水の浸入による被害を受けやすい。全国雨漏検査協会は1990年に設立され、雨漏り診断士の資格制度を整備するなど検査・診断技術の普及に取り組んでいる。点検のタイミングとしては台風シーズンを前にした入梅前が最適とされており、梅雨の大雨が来る前に屋根・外壁・ベランダ防水の状態を確認しておくことが推奨される。近年は住宅の高齢化(築30年以上の住宅増加)やゲリラ豪雨の頻発により雨漏り被害が増加傾向にあり、事前予防のための定期点検の重要性が高まっている。「雨が降ってから慌てるのでなく、雨の前に備える」という意識を促す記念日だ。
制定:全国学校図書館協議会(1997年)
由来・理由
1997年(平成9年)6月11日、「学校図書館法の一部を改正する法律」が公布・施行され、12学級以上のすべての学校に司書教諭の配置が義務化されたことを記念して、全国学校図書館協議会が同日を「学校図書館の日」に制定。
雑学・小話
学校図書館は単なる本の貸出場所ではなく、子どもたちが自ら課題を見つけ・調べ・考える「探究学習」の拠点として位置づけられている。学校図書館法は1953年(昭和28年)に制定されたが、長らく専任の司書教諭の配置が義務化されていなかった。1997年の法改正で12学級以上の学校への司書教諭配置が義務付けられ、学校図書館の充実が法的に担保されることになった。その後も読書活動推進への関心は高まり、2001年(平成13年)には「子どもの読書活動の推進に関する法律」が成立、2002年(平成14年)には「学校図書館図書整備等5か年計画」が開始されるなど政策的な後押しが続いた。現在も学校図書館の課題として専任司書配置率の低さ・資料費の不足・デジタル化への対応などが指摘されている。本との出会いが子どもの知的好奇心を育み生涯読書習慣につながるとして、学校図書館の充実は教育政策の重要課題であり続けている。
学校図書館の日の単独ページを見る →由来・理由
1873年(明治6年)6月11日、日本最初の銀行である第一国立銀行(現在のみずほ銀行の前身)の本店で創立総会が開かれたことにちなむ。渋沢栄一が中心となって設立を主導し、近代日本の金融制度の出発点となった歴史的な日。実際の営業開始(開業)は同年7月20日。
雑学・小話
第一国立銀行は1873年6月11日の創立総会を経て、渋沢栄一らの主導によって同年7月20日に東京・兜町(現在の東京証券取引所周辺)で営業を開始した。「国立銀行」とは国家が設立した銀行ではなく、1872年制定の「国立銀行条例」(アメリカのNational Bank Actをモデルにした法律)に基づいて設立された民間の銀行を指し、日本各地に多数設立された。第一国立銀行の設立を主導した渋沢栄一は、武蔵国深谷(現・埼玉県深谷市)の農家に生まれ、明治政府の大蔵省で働いた後に実業界に転じた人物だ。近代日本の産業・金融制度の礎を築いた功績から「日本資本主義の父」とも呼ばれ、2024年発行の新一万円札の肖像にも採用されている。銀行の設立により企業への融資・預金・為替など信用経済の基盤が整い、近代日本の産業化・資本主義化が加速した。第一国立銀行はその後、第一銀行→第一勧業銀行→みずほ銀行へと統合・改称を経て現在に至る。日本の金融システムの礎を築いた歴史的な日として記憶される。