7月9日の記念日
鴎外忌
カテゴリ
文化・芸術
由来・理由
1922年(大正11年)7月9日、文豪・森鴎外(本名:森林太郎)が60歳で逝去したことにちなむ命日の忌日名。「鴎外忌」のほか「林太郎忌」とも呼ばれる。
雑学・小話
森鴎外は島根県津和野生まれの陸軍軍医でありながら、「舞姫」「雁」「高瀬舟」「阿部一族」など日本近代文学を代表する傑作を多数著した。ドイツ留学(1884〜1888年)の経験が「舞姫」などの異国情緒あふれる作品に結実している。翻訳家としても「ファウスト」(ゲーテ)など西洋文学の日本への紹介に尽力し、後輩作家たちへの影響は計り知れない。晩年は歴史小説・史伝に傾倒し、「渋江抽斎」などの記録文学の新境地を開いた。没後100年以上経た今も作品が教科書に採録され続けており、夏目漱石と並び「明治の文豪」の代名詞的存在。
文化・芸術の記念日について
文化・芸術に関する記念日は、音楽・文学・美術・伝統芸能・映画など、人の心を豊かにする営みを称えるために設けられています。歴史的な作品の発表日や、文化施設の開館日、ある芸術分野の発展に貢献した人物の誕生日などにちなむものが多く、その日付ひとつひとつに物語が宿っています。文化は、長い時間をかけて多くの人の手で受け継がれ、磨かれてきた人類の財産です。記念日を入り口に、ふだんあまり触れない分野の作品に出会ってみると、新しい感性の扉が開くかもしれません。月を眺めて季節の移ろいを感じる感性も、こうした文化への親しみと地続きのもの。日々の暮らしに芸術の彩りを添えることは、心の余白を育てる豊かな習慣です。
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