5月23日は何の日?
6件の記念日があります
制定:一般社団法人日本難病・疾病団体協議会(JPA)(2014年)
由来・理由
2014年(平成26年)5月23日、「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が参議院本会議で可決・成立したことを記念して、一般社団法人日本難病・疾病団体協議会(JPA)が制定した記念日。難病患者への医療費助成を法律として初めて明確に規定したこの日を広く社会に伝えることを目的とする。日本記念日協会に認定されている。
雑学・小話
難病法が成立する以前、国内の難病患者への医療費助成は恒久的な法的根拠を持たず、予算措置という形で実施されてきたため、患者や家族は制度の安定性に不安を抱えていた。2014年の難病法成立により、医療費助成の対象疾患は従来の56疾患から大幅に拡大され、指定難病は段階的に300疾患以上へと広がった。JPAは1994年の設立以来、難病患者・家族の権利擁護と政策提言を続けており、難病法の実現に向けた運動を長年にわたって主導してきた。難病とは発症の機構が明らかでなく、治療法が確立しておらず、希少かつ長期の療養を必要とする疾患と定義されており、患者は身体的苦痛と社会的孤立の両方に直面することが多い。この記念日は難病患者への理解と支援を社会全体に呼びかける機会として位置づけられており、各地でシンポジウムや啓発キャンペーンが実施される。研究と治療開発の推進、そして患者が地域で普通に暮らせる社会の実現に向けた継続的な取り組みが求められている。
難病の日の単独ページを見る →由来・理由
1946年(昭和21年)5月23日、佐々木康監督の映画『はたちの青春』(松竹)が公開され、日本映画史上初のキスシーンが映し出されたことにちなむ記念日。戦後間もない時代に銀幕で描かれた接吻シーンは社会に大きな衝撃を与え、この出来事を記念してこの日が「キスの日」と呼ばれるようになった。
雑学・小話
終戦から1年も経たない1946年、GHQの占領下にあった日本では検閲が映画にも及んでいたが、その一方で従来の封建的な価値観や表現の制約が緩和されつつあった。『はたちの青春』での接吻シーンは、主演の大坂志郎と相手役によるもので、GHQの民間情報教育局(CIE)の要求によって挿入されたとも伝えられ、当時の観客に大きな驚きをもたらした。接吻は西洋文化では愛情表現として一般的であるが、戦前の日本映画では公的な場での表現が事実上禁じられており、このシーンの登場は日本社会の変化を象徴する出来事として記録されている。この出来事を起点に、日本映画は恋愛表現の幅を広げ、大衆文化としての映画の役割も変容していった。現在「キスの日」は主にカップルや家族間で愛情を伝える機会として意識され、チョコレートや花などのプレゼントを贈る文化とも結びついている。
制定:ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(2016年)
由来・理由
1911年(明治44年)5月23日、北海道麦酒醸造株式会社(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の前身)がオレンジフレーバーの炭酸飲料「ナポリン」を初めて発売したことを記念する日。同社が2016年に日本記念日協会への申請・認定を受けて制定した。
雑学・小話
リボンナポリンの前身「ナポリン」は北海道で生まれたオレンジ色の炭酸飲料で、当時としては珍しい鮮やかな色彩と甘酸っぱいフレーバーが特徴だった。その後製品名は「リボンナポリン」に変更され、北海道を代表するご当地飲料として100年以上にわたって道民に親しまれてきた。道外の人が北海道を訪れた際に「初めて見た」と驚くことも多く、鮮やかなオレンジ色は北海道民の共通の記憶として根付いている。ポッカサッポロフード&ビバレッジは2013年のポッカコーポレーションとサッポロ飲料の合併により誕生した企業で、リボンナポリンはその長い歴史を象徴するブランドの一つとして大切に受け継がれている。近年は北海道のアンテナショップや土産売り場でも取り扱いが広がり、道産品としてのブランド価値が改めて注目されている。
制定:American Tortoise Rescue(2000年)
由来・理由
2000年、アメリカのカメ保護団体「American Tortoise Rescue」の創設者スーザン・テレム氏が制定した国際記念日。世界中のカメ・ウミガメの保護と生息環境の保全への意識を高めることを目的とする。現在は国際的に広く認知された環境啓発デーとなっている。
雑学・小話
カメは地球上に2億年以上前から存在する爬虫類であり、現存する最古のグループの一つとされる。しかし近年、生息地の破壊・海洋プラスチックごみへの誤飲・ペット取引・食料としての乱獲などの要因により、多くのカメ・ウミガメの種が絶滅危惧状態に置かれている。特にウミガメは産卵のために海岸に上陸する習性があるため、海岸開発や光害(産卵場所を見失わせる人工照明)の影響も深刻であり、国際的な保護活動が求められている。American Tortoise Rescueは1990年に設立され、傷ついたカメの救護・里親探し・野生復帰支援などを行うとともに、この記念日を通じた教育・啓発活動にも力を入れている。世界カメの日には各地で放流イベントや水族館・動物園での特別展示が行われ、子どもたちがカメと環境問題を身近に考える機会となっている。日本でもアカウミガメやアオウミガメの産卵地保護が続けられており、地域コミュニティが連携した保護活動の取り組みが各地に根付いている。
世界カメの日の単独ページを見る →制定:アサヒグループ食品株式会社(2023年)
由来・理由
5月23日の「5(こ)・2(つ)・3(み)」という語呂合わせが「骨密度(こつみつど)」に通じることから、アサヒグループ食品株式会社が2023年に制定した記念日。骨の健康への関心を高め、骨密度ケアを日常的に取り入れる習慣の普及を目的とする。日本記念日協会に認定されている。
雑学・小話
骨密度(骨塩量)は20代をピークに加齢とともに低下し、特に女性は閉経後に急速に骨量が失われやすいとされており、骨粗しょう症は日本国内で推計1,000万人以上が罹患しているとも言われる。骨粗しょう症が進行すると軽微な外力でも骨折が起きやすくなり、高齢者では大腿骨骨折が寝たきりや死亡リスクの増大につながるとして深刻な社会問題となっている。カルシウムやビタミンDの摂取、適度な荷重運動(ウォーキング・筋トレなど)が骨密度を維持するために有効とされ、若い時期からの予防的ケアが重要視されている。アサヒグループ食品は骨の健康をサポートする機能性食品の開発・販売を通じてこの分野に長く関わっており、啓発活動の一環としてこの記念日を制定した。骨密度は医療機関や薬局などで測定できる場合が増えており、この記念日を機に自身の骨の健康状態を確認することが推奨されている。
骨密度ケアの日の単独ページを見る →制定:国連総会(2012年)
由来・理由
2012年12月、国連総会決議(A/RES/67/147)によって正式に制定された国際デー。産科瘻孔(obstetric fistula)の根絶に向けた世界的な取り組みを促進するために設けられ、国連人口基金(UNFPA)が中心となって啓発活動を推進している。
雑学・小話
産科瘻孔とは、長時間にわたる難産(閉塞性分娩)によって膣と膀胱または直腸の間に孔が生じる深刻な産科合併症で、尿や便が常に漏れ続ける状態を引き起こす。この症状はサブサハラ・アフリカや南アジアの農村部を中心に今も多くの女性を苦しめており、世界全体で200万人以上が影響を受けていると推定されている。産科瘻孔は適切な産科医療へのアクセスさえあれば大部分が予防可能であり、その発生は貧困・医療インフラの不足・早婚・少女の妊娠と深く結びついている。外科手術による治療が可能だが、費用や医療施設への距離から受診できない女性が多く、社会的スティグマにより孤立を余儀なくされるケースも後を絶たない。UNFPAは途上国での外科医育成・施術費の無償化・心理的支援・社会復帰支援などを「キャンペーン・トゥ・エンド・フィスチュラ」として展開している。この国際デーは女性の性と生殖に関する健康権および尊厳の保護を世界に訴える重要な機会となっており、国際社会が連携してこの問題の根絶を目指している。
産科瘻孔をなくすための国際デーの単独ページを見る →