10月30日の記念日
紅葉忌
カテゴリ
文化・芸術
由来・理由
1903年(明治36年)10月30日、明治を代表する小説家・尾崎紅葉が胃がんのため35歳で逝去したことにちなむ忌日名。俳号「紅葉」から「紅葉忌」、別号「十千万堂」から「十千万堂忌」とも呼ばれる。
雑学・小話
尾崎紅葉は硯友社を結成し、「文づかい」「多情多恨」などを著したほか、代表作「金色夜叉」は未完のまま連載が中断したものの、当時絶大な人気を博したとされる。門下には泉鏡花や徳田秋声など後の文壇を担う作家が多く育ち、近代文学における師弟関係の礎を築いた人物のひとりともいわれる。「紅葉」という俳号は本名の徳太郎とは別に用いられ、その名の通り秋の彩りを象徴する存在として今も文学史に刻まれているとされる。命日である10月30日は俳句の世界でも秋の季語として用いられているという。
芸術と出会う記念日
文化・芸術に関する記念日は、歴史の中で生まれた名作や、それにまつわる出来事を今に伝える役割を担っています。芸術施設の開館日や、著名な作品の発表日にちなむものも多く、日付そのものが小さな物語になっています。忙しい日常の中では見過ごされがちな芸術との出会いも、記念日という区切りがあることで意識のスイッチが入ります。月の満ち欠けを愛でる感性と、芸術を味わう感性はどこか似ていて、どちらも日々の暮らしに静かな彩りを添えてくれます。
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