10月5日の記念日
レモンの日
カテゴリ
文化・芸術
由来・理由
詩人・高村光太郎の妻で洋画家・紙絵作家の高村智恵子が1938年(昭和13年)10月5日に52歳で亡くなった命日にちなむ。光太郎の詩集『智恵子抄』に収められた「レモン哀歌」から「レモンの日」と呼ばれる。
雑学・小話
「レモン哀歌」は、闘病の末に衰弱していた智恵子が、息を引き取る数時間前にレモンをかじり、一瞬だけ生気を取り戻した様子を光太郎が詠んだ詩とされる。レモンの鮮烈な酸味と香りが、最後の「生」の感覚を呼び戻したと伝えられている。『智恵子抄』は光太郎と智恵子の結婚前から死後まで約30年にわたる詩・短歌・散文をまとめた詩集で、1941年に刊行された。切ない実話に由来するこの日は、レモンを見つめ直すきっかけとしてだけでなく、日本近代文学における愛の記憶としても語り継がれている。
文化・芸術の記念日について
文化・芸術に関する記念日は、音楽・文学・美術・伝統芸能・映画など、人の心を豊かにする営みを称えるために設けられています。歴史的な作品の発表日や、文化施設の開館日、ある芸術分野の発展に貢献した人物の誕生日などにちなむものが多く、その日付ひとつひとつに物語が宿っています。文化は、長い時間をかけて多くの人の手で受け継がれ、磨かれてきた人類の財産です。記念日を入り口に、ふだんあまり触れない分野の作品に出会ってみると、新しい感性の扉が開くかもしれません。月を眺めて季節の移ろいを感じる感性も、こうした文化への親しみと地続きのもの。日々の暮らしに芸術の彩りを添えることは、心の余白を育てる豊かな習慣です。
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