8月1日の記念日
水の日
カテゴリ
由来・理由
年間を通じて水の使用量が最も多くなる8月の初日を「水の日」として、日本政府が1977年(昭和52年)の閣議了解により制定した。この日から1週間(8月1〜7日)を「水の週間」とし、節水への意識向上と水資源の大切さを訴えることを目的とする。2014年(平成26年)の水循環基本法により法的に明文化された。
雑学・小話
日本は年間降水量が約1,700mmと世界平均の約2倍に達するが、急峻な地形で雨水が短時間で海へ流出し、人口密度も高いため、一人当たりが利用できる水資源量は世界平均のおよそ半分にとどまると国土交通省は試算している。夏場には水道・農業・工業用水の需要が一斉にピークを迎える。1994年(平成6年)には記録的な渇水が発生し、北九州・福岡都市圏をはじめ全国各地で長期にわたる断水・給水制限が続いた。この経験は水インフラの脆弱性を国民に実感させる出来事となった。2014年に全会一致で成立した水循環基本法は、河川・地下水・雨水・下水など水の循環を一体として管理する政策の転換を促した超党派立法だ。これにより水循環政策本部が設置され、本部長は内閣総理大臣が務める。近年も少雨による渇水は相次いでおり、2025年7月30日には8年ぶりに国土交通省渇水対策本部が設置され、農業用水の取水制限が続く地域も出るなど、同年10月の解散まで対応が続いた。また、輸入する食料や衣料品の生産に使われた水を推計する「バーチャルウォーター(仮想水)」の輸入量は、環境省などの試算で国内の年間水使用量に匹敵する規模にのぼるとされ、日本は水資源の多くを海外に依存しているとの指摘もある。「水の週間」中は全国各地でブルーライトアップや節水啓発イベントが開催されるほか、国連が定める「世界水の日」(3月22日)とは別の、日本独自の取り組みとして位置づけられている。