6月3日の記念日
世界自転車デー
カテゴリ
由来・理由
アメリカの社会学教授レシェク・シビルスキーの草の根キャンペーンが発展し、世界56か国の支持を集めて2018年(平成30年)4月12日に国連総会で全会一致(加盟193か国賛成)により制定。「2世紀にわたって使用されてきた自転車の掛け替えのなさ・汎用性の高さ」を認め、6月3日を世界自転車デー(World Bicycle Day)とした。
雑学・小話
国連は自転車を「シンプルで手頃、信頼性が高く、クリーンで環境にやさしい持続可能な交通手段」と定義している。自転車は1817年にドイツのカール・ドライスが発明した木製の乗り物「ドライジーネ」が原型とされ、約200年の歴史を持つ。先進国では移動手段にとどまらずスポーツ・フィットネス・観光の道具として普及する一方、途上国では医療従事者が農村を回るための必需品であり格差解消の手段でもある。日本では自転車保有台数が約8,700万台(人口比約0.7台/人)とされ、通勤・通学から買い物まで日常生活に深く浸透している。近年は都市部でのシェアサイクルサービスが拡大し、カーボンニュートラルへの貢献手段として注目度が高まっている。SDGs「目標11(住み続けられるまちづくり)」「目標13(気候変動への対策)」との親和性が高く、世界自転車デーは持続可能な移動手段としての自転車の価値を再確認する日となっている。
社会・国際の記念日が問うもの
社会・国際の記念日は、遠く感じられがちな世界の課題を、身近なものとして考え直すきっかけになります。国際協力や人権擁護といったテーマは、一人の力では大きく動かせないように思えますが、記念日を通じて多くの人が同じ日に思いを寄せることで、確かなうねりが生まれます。由来をたどると、歴史の転換点となった出来事に行き着くことも少なくありません。月の満ち欠けが世界共通の自然現象であるように、こうした記念日もまた、国や文化を超えて人々をゆるやかにつなげています。