6月3日の記念日
測量の日
カテゴリ
由来・理由
1949年(昭和24年)6月3日に「測量法」(法律第188号)が公布されたことを記念し、公布40周年にあたる1989年(平成元年)に建設省(現・国土交通省)が主唱して制定した。制定当時、測量は国土利用や社会資本整備を支える重要な作業でありながら、その意義や社会的評価が国民に十分浸透しているとは言い難く、知識の普及・啓発を図ることが目的とされた。国土地理院の「地図と測量の科学館」(茨城県つくば市)での企画展示や、関東地方測量部による日本水準原点の一般公開、各地での無料地図配布など、6月3日を中心に全国でイベントが行われる。
雑学・小話
測量といえば江戸時代の伊能忠敬(いのう ただたか)が有名だ。伊能家に婿養子として入り家業を営んでいた忠敬は、49歳だった1794年(寛政6年)に家督を長男に譲って隠居し、翌年江戸に出て幕府天文方・高橋至時に師事した。当初の目的は「日本地図を作ること」ではなく「地球の大きさ(緯度1度の距離)を精密に測定すること」だったとされる。1800年(寛政12年)、55歳から17年間にわたり10回、蝦夷地から九州まで日本全国を歩いて測量した忠敬の測量値は、現代の測地測量値と比較しても誤差はわずか0.2%程度だったと紹介されることが多い。忠敬は地図の完成を見ないまま1818年(文化15年)、73歳で没したが、死は伏せられたまま高橋至時の子・高橋景保らが仕上げ作業を引き継ぎ、1821年(文政4年)に「大日本沿海輿地全図」が完成、幕府に献上された。測量法公布の昭和24年は戦後の国土再建のため組織的な測量体制の整備が急務だった時代だ。現在は衛星測位システム(GNSS)やドローン測量が普及し、国土交通省の「i-Construction」施策で3次元データ活用による建設現場の生産性向上も進む。斜面崩壊予測やハザードマップなど、測量データは今も防災の基盤として活用されている。
出典
- 測量の日について - 国土地理院関東地方測量部
- 測量法 昭和24年6月3日法律第188号 - 日本法令索引
- 測量の日 - Wikipedia
- 伊能忠敬 - Wikipedia
- 大日本沿海輿地全図 - Wikipedia
- 伊能図の完成 - 一般社団法人東京都測量設計業協会
- 伊能忠敬とは - 香取市ウェブサイト
- 「測量の日」関連行事一覧 - 国土地理院
情報更新日:2026-09-12