5月12日の記念日
線維筋痛症啓発デー
カテゴリ
由来・理由
5月12日がフローレンス・ナイチンゲールの誕生日であり、彼女がクリミア戦争帰還後に慢性疼痛・倦怠感を伴う症状(現在の線維筋痛症に近いとされる)を30年以上患っていたとされることから、国際線維筋痛症・慢性疼痛協会がこの日を啓発デーに定めた。
雑学・小話
線維筋痛症(Fibromyalgia)は全身の広範な疼痛と疲労感を主症状とする慢性疾患で、外見からは分かりにくいため「見えない病気(invisible illness)」とも呼ばれる。日本国内の患者数は約200万人と推計されており、女性に多く発症するが診断確定まで平均数年かかることも珍しくない。ナイチンゲールはクリミア戦争(1853〜1856年)の過酷な環境で心身を酷使した後、38歳頃から深刻な症状に陥り、以降の約50年をほぼ自宅の寝室で過ごした。それでも彼女は看護教育の改革・統計的手法による衛生状況の可視化・著作活動を寝ながらも精力的に続けた。啓発デーが設けられた背景には、患者が症状を周囲に理解されにくい孤立感を抱えやすいという問題意識があり、紫色のリボンが啓発のシンボルカラーとして使われている。
健康・医療の記念日について
健康・医療に関する記念日は、病気の予防や正しい知識の普及を目的に制定されたものが多くあります。特定の疾患への理解を広めるための啓発デー、検診や予防接種の大切さを呼びかける日、心と体のケアに目を向けるための日など、いずれも私たちの暮らしの土台である「健康」を見つめ直すきっかけとなります。日付の多くは、関連する数字の語呂合わせや、医学史上の出来事にちなんで定められています。慌ただしい毎日の中では、つい後回しにしてしまいがちな体のサイン。記念日はそれに立ち止まって耳を傾ける合図になります。月の満ち欠けが心身のリズムに影響すると言われるように、自分の体調の波を知り、無理のないペースで整えていく姿勢が、健やかな日々につながっていきます。