6月16日の記念日
無重力の日
カテゴリ
由来・理由
月を「む(6)」、日を「じゅうりょく(16)」と読む語呂合わせで「無重力(むじゅうりょく)」となることにちなみ、炭鉱跡地を活用した地下無重力実験センター(JAMIC)を擁していた北海道上砂川町が1991年3月に制定した。
雑学・小話
北海道空知郡上砂川町はかつて三井砂川炭鉱の坑道が張り巡らされた炭鉱町だった。石炭産業の衰退に伴う閉山後、710メートルの縦穴(旧中央立坑)を活用して1989年に「地下無重力実験センター(JAMIC)」が誕生した。真空状態のカプセルを約10秒間自由落下させることで微小重力状態を再現し、燃焼・流体・材料など宇宙環境を想定した実験が行われた。最大10秒間の無重力環境を地上で生成できる世界トップクラスの施設として、NASAなど海外機関も研究に訪れた。しかし運営コストの問題から2003年に閉鎖された。惜しまれつつ閉じられたが、この施設での研究成果が宇宙探査機「はやぶさ」の設計にも貢献したとされ、その功績として小惑星イトカワの地形に「上砂川」と名付けられた。廃炭鉱を最先端科学施設に転換したこの挑戦は、地方の産業転換と科学教育の可能性を示した事例として語り継がれている。
社会・国際の記念日が問うもの
社会・国際の記念日は、遠く感じられがちな世界の課題を、身近なものとして考え直すきっかけになります。国際協力や人権擁護といったテーマは、一人の力では大きく動かせないように思えますが、記念日を通じて多くの人が同じ日に思いを寄せることで、確かなうねりが生まれます。由来をたどると、歴史の転換点となった出来事に行き着くことも少なくありません。月の満ち欠けが世界共通の自然現象であるように、こうした記念日もまた、国や文化を超えて人々をゆるやかにつなげています。